マスク生活で変わったことをココ調
德田聡一郎アナウンサー:
テレビの前の皆さんも思わず「うんうん」とうなずきたくなる、毎日マスク生活で変わったことを調べてきました

女性A:
お金が前よりけっこうかかっているなと思います。(マスクを)毎日つけていると…
男性A:
目だけで(表情を)判別するのは難しい…
女性B:
人の顔を覚えられないです

毎日マスクをつける生活が1年以上、皆さんさまざまな苦労が…
女性C:
接客業やっているんですけれども、お客さんの表情は見えにくくなりました
表情が見えないのは学習塾でも。川崎市川崎区にあるユウ学習塾では…。
ユウ学習塾塾長 山本俊さん:
顔の半分が見えないので。(学習内容が)分かっているのか分かっていないのかとか、表情を読み取るのが難しいです

先生も生徒の理解度が読み取りにくいという。
一方で、中にはマスクがあることで助かるという人も。そこでめざましテレビでは「毎日マスク生活で苦労&助かっていること」をココ調してきた。

「肌荒れ」や「聞こえたフリ」街では苦労の声
さっそく街で調査してみると…
女性D:
マスクとるのがすごい恥ずかしくなりました。自分の顔を見せるのが恥ずかしいなって…
女性E:
マスクで肌荒れします。この2年間でスキンケア用品を全部変更しました
女性F:
声を聞き取りづらい。もう一回聞くのもちょっと失礼だなって思って。聞こえたフリみたいな感じになっちゃう

就活生は面接での悩みに直面
いろいろ苦労しているという声が多く聞かれた。さらに、就活生からは自己アピールでこんな悩みが…
就活生の男性:
(面接で)しゃべりにくいですね。自分の表情とか作るのも目元でちゃんと出さなきゃいけないので。例えば、ラフな感じで喋りたいときは目元を下げるし、真剣に僕の意思と思いを伝えるときはちゃんと目をキリっとさせ、伝えるようにしています

目にメリハリをつけて表情を表現。試しにやってもらうと…
就活生の男性:
今はこうやって下がっていますけど、真剣に話す時は「ハイッ!ハイッ!ハイッ!」みたいな

確かに目元を下げた方は、明るく朗らかに見え、キリッとさせた方は真面目で真剣な印象に見える。目元しか見えないので表情を表現するのにも努力が必要なのだ。
そんな中、2021年4月に発売され注目されているのが「顔がみえマスク」(税込1480円)。普通のマスクと比較すると、口元が見える分、表情がよく分かり印象がガラリと変わる。

また、愛知・稲沢市の幼稚園や小学校では夏に半透明のマスクを導入予定だという。
「歌」や「よくかんで食べる」などの表現は口元が見えると指導しやすいため、保育園や幼稚園、小学校低学年の先生に配布する予定だ。
稲沢市 保育課統括主幹兼指導保育士 田中真由美さん:
これがその半透明マスクなので。子どもさんにニッって笑ったら表情は伝わるかなと…

調理時の香りを感じるのにも一苦労
また、調理系の専門学校の学生からはこんな苦労話も…
男子学生:
調理系ってなるとマスクって味とか見たり、そういうとこで不便なところは感じましたね

そこでこの学生が通う、学校法人服部学園「服部栄養専門学校」をウォッチング。調理場に入っている講師・学生全員がマスクを着用している。
ではどうやって味見などをしているのか…

ココ調スタッフ:
今、マスクをずらして味見しました。1秒くらいでマスクを戻しました
味見するときさえ、マスクを外すのは一瞬。ただ常にマスクを身につけているため、さまざまなにおいがマスクに染みつき、香りを感じ取るのも今まで以上に集中しなければならないそう。

服部栄養専門学校 日本料理主席教授 西澤辰男さん:
マスクは外さない。(ただし)われわれ、お客さんに出す前に味見するっていうのは鉄則なので、その辺が難しいところになってきているのかなというところはありますね
施術跡が目立たない…助かっている人もいた
では、逆に助かっていることとは何だろうか?
女性G:
あくびができるようになりました。授業中とかにあくびして「うわ~あいつ」って先生に言われなくなりました

女性H:
人に会う前にでもニンニク料理を作って食べちゃったりとか。キムチが大好きなので、キムチ使ってチャーハンとか豚キムとか…
女性I:
ちょっと今日たまたまお友達とおでかけして、シミ取りのレーザーをしに行ったんです。テープをこういう感じで、中にもテープがたくさんはってあるわけ。マスクをすることで隠れたりとか…

さらにこちらの男性は、2020年に鼻の下のほくろを除去。術後の痕はマスクで隠れていたため目立つこともなく助かったそうだ。
男性B:
この口元のほくろを取ったんで。(施術後)どう隠したらいいかなってなったときに、マスクずっとつけていても、今のコロナ禍だと全然不思議じゃないっていうか

なんと「ヒゲ」をそらない男性が続出?
また多くの男性が助かると声をあげたのが…
男性C:
ヒゲがそんなにそらなくていい
男性D:
ヒゲそらなくなっちゃいますよね
男性E:
ヒゲ伸ばしちゃうんですよね。いつもそっていたけど

隣のお友達も…
男性F:
マスクしているし、そらなくてもいいか面倒くさいしみたいな。今はたまたまそっていてこんな感じですね
ココ調スタッフ:
けっこう残っていますね
男性F:
残ってますか?恥ずかしい

マスクで隠れるため、みなさんヒゲをそらなくなっていたのだった。街の男性40人に聞いたところ、24人が「伸ばしている」or「そる頻度が減った」と答えた。

きょうだいや双子は「見分けがつかない」ことも
そしてマスクで、究極に困っているという人たちが!先ほどの調理系の専門学校の学生は…
男子学生:
自分弟がいるんですけど、目元だけだと、身長も自分と同じくらいなので。おばあちゃんは見分けがつかないみたいです。これなんですけど
こちらが兄弟2人の写真。よく見ると口元が少し違うようだが、確かに似ている。

試しに写真にマスクを合成してみると・・・口元が隠れそっくりに!おばあちゃんが間違えるのも納得だ。

さらに!もっと見分けがつかないのが双子。幼いときからずっとそっくりだという、姉・七鈴さん、妹・梨鈴さん。

マスクをつけてもらうと…確かに同じ顔にしか見えない!
ココ調スタッフ:
見分けつかないですね

七鈴さん 梨鈴さん:
(同じタイミングで)そうですね
ココ調スタッフ:
声も一緒ですね
七鈴さん:
顔の輪郭が友達は見分けるときによく使うんですけど、(マスクで)間違われることが増えました

また、赤ちゃんの時はミルクを飲む姿勢も一緒だったという双子、姉・あやかさん、妹・ももかさん。マスクをつけてもらうと…やはり似ている。

あやかさん:
私が1人で歩いているときに、前から友達が歩いてきたときに私じゃなくて妹の名前を呼ばれる。目だけだと。逆にマスクしてないときはあまり間違えられることなかったです

母親でも間違える?双子の見分け方
さらに、街で出会ったこちらの女性は…。
女性J:
私は妹が双子なんですけど、目元とかはすごくそっくりなんで、マスクしていると家族でも間違えちゃったりすること多いですね

家族でも間違えるということで、会いに行ってみると…。小学6年生の双子、姉・まゆさん、妹・あみさん。背の高さは少し違うが、確かに似ている。

ココ調スタッフ:
似てるってやっぱり言われます?
まゆさん:
言われます。鬼ごっことかしていたら間違えられて(鬼じゃないのに)逃げられたり…
双子の母・由香里さんは…。
ココ調スタッフ:
去年からマスクつけてるじゃないですか?あれってどうなんですか?
由香里さん:
そうなんですよね~。ちょっと距離があると、やっぱり(マスクが)あるときは分からない…

ちなみに由香里さんは目元や髪の分け目で見分けているそうだ。
合計9組の双子を取材したところ、6組がマスクで間違えられる事が増えたと回答した。

まだまだ続きそうなマスク生活。みなさん前向きに乗り越えようと努力していた。
(「めざましテレビ」6月23日放送分より)