SNS映えする見た目の鮮やかさが人気の「フルーツサンド」。フルーツサンド人気の波は山陰地方にもやって来ていて、行列のできる人気店もお目見えしている。
焼き芋サンドも 地元の果物を使った専門店
開店前から並ぶ行列。
お客さんA:
いちごサンドが食べてたくて!!
お客さんB:
お芋のサンドイッチがおいしくて忘れられず、もう1回来ました
お客さんが熱望するフルーツサンド。サンドイッチ用の食パンに、フルーツと生クリームを挟んだ甘いスイーツだ。

日本では大正から昭和の初めにかけて、すでに誕生していたと言われている。
おなじみのスイーツが今、SNSの普及で再注目。萌える断面“萌え断”な見た目から大人気となっている。

さらに、コロナ禍でテイクアウトやおうちグルメのレパートリーとしても改めて注目されている。
2020年12月にオープンした島根県出雲市の専門店「fufufu IZUMO」。

毎日、午前11時の開店前から行列ができるほどで、特に休日は午後2時には完売してしまう人気ぶりだ。

店オリジナルの食パンが売りのひとつ。地元の果物を使いながら、中には焼き芋など変わり種もある(400円~)。

fufufu IZUMO・佐々木真由美さん:
これから出るのはシャインマスカットやイチジク。それも近くの農家さんをあたって、できるだけ良いもの、新鮮なものを使ったサンドを作っていきたいと思っています。

fufufu IZUMOは2021年に入り、東京に新たに3店舗を出店。フルーツサンドで波に乗っている。
仕入れのプロが発案 スーパーのフルーツサンド
一方で、生鮮食品や総菜などが並ぶスーパーマーケットでもフルーツサンドを販売。松江市のスーパーマーケット「ハロー」では、スーパーならではの“売り”がある。

ハローでは、4月から毎週金曜日に手作りフルーツサンドを売り始めた。当初は1日50個ほどで販売をスタートしたが、今ではその4倍、1日約200個が売れる人気商品になっている。

店頭に並ぶのは正午前だが、並べたそばから無くなっていく。
買い物客A:
試しに食べてみて美味しかったので、それから毎週
買い物客B:
おいしかった。クリームがすごくあっさりしていて食べやすいし、なかなかこういういろんなフルーツのお店が松江ではないので…

発案したのはハローの田中耕大専務。毎朝、自ら野菜や果物を仕入れている。
ハートピアコーポレーション 田中耕大専務:
うちみたいな小さなお店だと、よそに負けてしまうので、果物の形を変えて、うち独自のおいしいもので勝負したいと思った

専務のおすすめは、今が旬のフルーツサンド「国産完熟マンゴー」(シングル842円)だ。

ハートピアコーポレーション 田中耕大専務:
真ん中に種があるので、これを避けて切る

仕入れのプロが手作りするスーパー独自のフルーツサンドに、専門店が手がけるパン生地にもこだわったフルーツサンド。

ブームに乗って山陰でもさまざまな商品が生まれ、商機をつかんでいる。
(TSKさんいん中央テレビ)