2021年春、SNSで“バズった”ことから全国から注目を集めた石川・津幡町の男性会社員に迫った。コロナ禍で息詰まりやす中、心に余裕を持つヒントがあるかもしれない。

電柱が並ぶ、ありふれた道を歩く1人の男性。
と、そのとき…

巨人…!?
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なんと、男性が電柱を持ち上げた!?

電柱を軽々持ち上げにっこり

実はこの電柱、男性が作った小型模型、ミニチュアだった。

リアル過ぎるミニチュア…電柱の看板も再現

津幡町の会社員・東雄一さん(52)。
仕事の傍ら、ミニチュアづくりに励んでいる。
これは町の工事現場。
本物と見間違えるようなマンホールもある。

細部まで再現された工事現場
工事の音が聞こえてきそう

東雄一さん:
マンホールの大きさ的には、1円玉よりちょっと小さいかなぐらいの感じですね

1円玉サイズのマンホールも

このミニチュア、市販のプラモデルではない。全て一から手作りし、材料も自分でそろえた。

東雄一さん:
前のダッシュボードには、ティッシュペーパーであったり、軍手が無造作に置かれたりね。ギアのところにコンビニの袋をひっかけてゴミ袋代わりによく使っていると思うんですけど、そういう中身も結構、作って表現していますね

ティッシュペーパーと軍手も

プラモデルのキットをミニチュア化するなど、発想もユニーク。

こちらは、昔ながらのバス停。

古いバス停

東雄一さん:
こういうトタンのところは、こういう(波状の)段ボールってあると思うんですけど、これがちょうどトタンの波に使えるんですよね。破ったり、穴開けたりして、ちょっとトタンがさびた雰囲気で

波状のトタンはあえて錆びた雰囲気に
懐かしい看板も

東さん、空き缶をカッターで切り出した。
やすりをかけて、何ができるのかというと…
手のひらサイズ「石川さん Live News イット!」番組特製の電柱看板を作ってくれた。

空き缶が電柱看板に

空き缶は、電柱の看板に変身した。

発想は“町歩き”から…何気ないふるさとの風景を描く

東さんが作るのは、何気ないありふれたふるさとの風景。
発想のヒントは、全て町を歩いて仕入れる。

東雄一さん:
例えば、こういうところをパチって撮ったりしますね。こんな、なんでもない写真をよく撮りますね。インスタ映えとか気にしたことないので。こういうところとかも好きなんですよね。
こういう吹き溜まりで、枯れ葉がたまったところとか、白線のはげた具合、こういうのを撮るんですよね

津幡町在住の東さん。幼い頃からプラモデルが大好きだった。
オリジナルでミニチュアを作り始めたのは、中学時代。

中学時代の東さん

会社員になり、しばらく模型から離れた時期もあったが、30代半ばも過ぎた頃だった。
インターネットで見たあるジオラマを見たときに、再び制作意欲に火が着いた。

東雄一さん:
作りたいという気持ちが強くて、徐々にのめり込んでいったって感じですね

それからは、むさぼるようにミニチュアを作るようになった。

東雄一さん:
(作ってるときは)なんかもう無心ですね。時間がアッという間に経つんですよ。「あ、もうこんな3時間もたっとる」とか

SNSでバズった! 「いいね」10万人以上

東さんのミニチュアは、あまりの忠実さと細かさで、この春 SNSで大きな話題となった。

東雄一さん:
バズってましたね。バズりましたね

4月に投稿した「ミニチュア電柱」の画像を載せたツイートが、なんと10万人以上から「いいね」がついた。

ミニチュア電柱の完成報告に12万「いいね」が

ツイッターには、「どれが本物でどれがミニチュアなのかわからない」「電気工事をしている者です。本物の電柱と見分けつかない程、繊細にお作りになられたのがわかります」と、その道の人も絶賛。

また地元の人からは、『「のとしん」「津幡町」のカンバンに同県民としてほっこりさせて頂きありがとうございます』と、県ならではの作品に心が温められたという声も。

東雄一さん:
あんな反響あるって、作った私がビックリしたんですけど

東さんがSNSを始めたのは2020年2月。
フォロワーが2~3人だったのが、今では1万人以上になった。

東雄一さん:
ただのオッサンに1万人のフォロワーがつくって、思いもしない出来事でしたね

東さんのミニチュアは、見る人を癒やしてくれる。

見る人を癒やしてくれる作品

東雄一さん:
ちょっと暗いニュースが多いんですけど、もし、こういうのを見て、なんかホッコリしてくれたらうれしいですね

閉塞感を感じている人が多いコロナ禍。
見て癒されるのはもちろん、好きなことに夢中になる東さんに、楽しく生きるヒントがあるのかもしれない。

(石川テレビ)