最新のジェンダーギャップ指数が156カ国中120位と、主要7カ国で引き続き最下位となった日本(世界経済フォーラム2021)。

IT分野で活躍する女性も諸外国に比べて極端に少ない。

文部科学省の調査によると、大学の理工系の学部に占める女性の割合は、工学部は15.4%、理学部は27.9%(令和元年調査)と3割を切っている。

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そんな中、IT業界で働いていた田中沙弥果さんと斎藤明日美さんは、2019年にIT分野のジェンダーギャップ解消に取り組む団体、一般社団法人Waffleを立ち上げる。

左から)田中沙弥果さん、斎藤明日美さん
左から)田中沙弥果さん、斎藤明日美さん

プログラミング教育支援に携わっていた田中さんは、「理系は男の子のものであるという固定観念が(学校の)先生も保護者もあって。女の子は”理系って自分のものじゃないんだな”ということをすごく感じてしまう」と話す。

元データサイエンティストの斎藤さんは、「女の子がIT分野から離れるという状況を作ってはならない」と訴えた。

「女の子だから…」を打ち破ろう

そこで2人は理系に進学したい女子中高生を支援する活動をスタートさせ、定期的に女子中高生向けのオンライン講座「Waffle Camp」を開催している。

女性エンジニアからウェブサイトを制作する技術を学んだり、同時にIT分野の働き方を知るきっかけも作っている。

初めて講座に参加した理系科目が得意な高校生は「参加者が全員女性で、それに同世代だったので、安心感があって良かった。IT業界がすごく自由な職業で良いなと思いました」と話す。

2人は2020年、IT分野への女性進出の後押しを政府に提言した。

「女の子だから…」を打ち破ろうと日々活動する2人。

斎藤さんは「いろいろなバックグラウンドを持った女性がIT分野に入っていって、ITがもっとカラフルになっていけばいいなと思います」と話し、田中さんは「ジェンダーギャップは、自分達の世代で終わらせる。きちんと是正のアクションを起こしていかないといけない」と意気込んだ。

一般社団法人Waffle
https://waffle-waffle.org/

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