宮崎・延岡市の高校生3人が、津軽海峡を泳いで渡る横断リレーに挑む。
3人の壮大な挑戦は7月下旬に行われる予定で、トレーニングに励んでいる。
延岡星雲高校の佐藤夢咲樹選手、延岡工業高校の糸瀬楓馬選手と玉木聡馬選手。3人は高校3年生。
この夏、青森県と北海道の間にある津軽海峡を泳いで渡る「津軽海峡横断泳」にエントリーしている。

3人は、リレーしながら海峡横断にチャレンジする。
ーー津軽海峡横断への思いは?
延岡星雲高校・佐藤夢咲樹選手:
昔からの目標で、自分の中で生きている間に絶対どこかで名前を残せるようなことをしたくて、それもきっかけで津軽海峡に至りました

3人が挑む津軽海峡は、世界七大海峡の1つで、最も潮の流れが速いと言われている。
直線距離は、約30kmだが、潮に流されるので実際に泳ぐ距離は1.5倍の45kmにもなる。

海峡横断泳の第一人者が監督に
3人を監督として指導するのは、延岡市在住でオープンウォータースイマーの節政健一さん。
オープンウォータースイマー・節政健一監督:
自然という大きな力が牙をむいて向かってくるような、恐怖すら感じる大きい海です

これまでに津軽海峡やドーバー海峡を1人で泳いで渡る、単独横断泳を成功させるなど海峡横断泳の第一人者。
その節政監督に、「僕らも津軽海峡を泳いでみたい」と相談があったのが3年前のことだった。
オープンウォータースイマー・節政健一監督:
最初はまじかーと思いましたね。僕が今まで泳いだ海峡の話とかを聞いているうちに、自分たちも興味をもって泳ぎたいと思ったみたいです。
全員が海を泳いだことが無いところからのスタートだったんですが、トレーニングを重ねていくうちに海に慣れてきて、長時間・長距離を平気で泳げるレベルまでなりました

3人は同じスイミングスクールに所属。中学3年生のとき、夏の大会が終わった後にこの挑戦を決意し、準備を進めてきた。
これまで津軽海峡には、多くのスイマーがチャレンジしてきたが、高校生だけでつくるリレーチームの挑戦は初めて。

成功すれば津軽海峡横断の最年少記録に
ーー目標は?
延岡星雲高校・佐藤夢咲樹選手:
3人は小学校からずっと水泳をやってきているので、集大成を見せるために、ここでぶつけたいです

ーーどんな思いで?
延岡工業高校・玉木聡馬選手:
このコロナ禍というのもあって、心から応援してくれる人ばかりではないと思いますが、そういう人たちの声も跳ね返せるくらい自信をもって挑みたいです

延岡工業高校・糸瀬楓馬選手:
3人で挑むので、3人で協力して、チームとして挑むというのを大切にして、仲間がきつかったりネガティブなことを言っていたら自分たちで励ましあって、ずっとポジティブで笑顔で終わりたいです。自信は、めちゃくちゃあります

最初で最後となる今回の挑戦。
成功すれば、津軽海峡横断の最年少記録を更新する。
オープンウォータースイマー・節政健一監督:
ここから残り3ヶ月間トレーニングを積んで、成功確率を限りなく100%に近づけて行けたらと思います。1人ひとりの実力は全然足りませんが、3人の力を合わせて、僕を越えてもらいたいです

それぞれの思いをもって臨む津軽海峡横断泳。3年間の努力を力にかえて、未知の荒波に挑む。
「津軽海峡、泳ぎ切るぞ!待ってろ北海道!」

(テレビ宮崎)