「本当にやって良かった」コロナ禍の出産で広がる"自撮り出産”…不安つのる妊産婦へ新たな支援も【広島発】
感染拡大… 新型コロナウイルス

「本当にやって良かった」コロナ禍の出産で広がる"自撮り出産”…不安つのる妊産婦へ新たな支援も【広島発】

テレビ新広島
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暮らし

新型コロナウイルスの感染対策をする生活が始まり、1年以上がたった。
その間、妊娠・出産をめぐる環境も大きな変化を余儀なくされた。

コロナ禍での出産と育児…妊産婦の現状は?

前日に無事出産を終えたばかりのお母さん。

前日に出産した母親:
ほっとしてますね、すごく。最近コロナが増えてきて、立ち会いも正直できるのかなと、もしかしたら1人で出産だったんですけど、どうにか旦那さんと一緒にできたのでよかった

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一方で、今後のコロナ禍での子育てについては…

前日に出産した母親:
どういうふうに子育てに向かっていくのか、イメージが正直つかないのが今です

こちらの女性は2020年11月に出産した。

産後5カ月の母親:
働きながらの妊娠期間だったが、やっぱり家にいたい、できるだけいたいという気持ちがあったりとか、本当に何もできいない期間だったなというふうに思います

産後の今も、悩みは続く。

産後5カ月の母親:
人ごみは避けたいねとか思うので、なかなか思うように一緒にお出かけとかができないですよね

広島県内で、実際に新型コロナウイルスに感染した妊婦は14人。
受け入れ病院の1つ、県立広島病院では…

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
特に年末以降急に増えまして、幸い皆さん軽症。(感染者との)濃厚接触で、症状がないのに調べて陽性だという方もおられます

感染した場合、胎児や出産への影響は?

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
(日本産婦人科学会の指針では)新しいウイルスなので、最終的にはわからないが、まず胎児にも母体にも影響はないだろうと。妊婦だから重症化するという報告はほとんどないので、そこまで心配されなくても大丈夫かなと思っています

一方で、日々妊産婦を診察する中で気になっていることも…

県立広島病院成育医療センター・三好博史センター長:
よりこもり気味になっているんじゃないかと思う。今まで以上に産後の育児にお困りの方がおられるんじゃないかという気がしているが、把握できていない。そこを心配しているところです

そこで、妊産婦と触れ合う県内の分娩施設のある産婦人科にアンケート調査をした。

アンケート回答:
「里帰りできない。外出できず孤独感を感じる人が多いと思う」
「ご両親などのサポートが手薄になり、お母さまの心労は多くなるかもしれません」
「分娩数の減少。経営上は負の影響」

アンケート結果から見えてきた現場の思い…

アンケートを見ると、妊産婦の負担を心配する声が多く上がっていた。

例えば、出産環境の変化。
これまで複数人の立ち会いができていた出産も、立ち会い分娩中止が47%。
1人に限定して再開が53%と、孤独な中で出産に臨むお母さんの姿が浮き彫りになった。

さらに、「母親学級など食事や育児の指導などはどうしていますか?」という質問には、中止しているとした施設が21%、一部だけ再開や一時中止し再開がそれぞれ10.5%と、実践指導が不足している現状も明らかになっている。

こうした中、県などによるサポートも始まっているが、あまり知られていないので、ぜひその情報を伝えてほしいという産科医の意見が多く聞かれた。
コロナ禍で始まった支援を取材した。

2週間前に出産を終えたお母さん。

産後2週間の女性:
貧血と帝王切開の傷が痛いので歩けなかったんです。ふらふらで

彼女が産んだのは双子だった。
実家にいるようにくつろいで見えるが、実は実家ではなく助産院。

コロナ禍で、里帰りができない女性。
産後も、2才になる子と生まれた双子、3人の子育てでクタクタだった。
そこで4日間、助産院を利用することにした。

産後2週間の女性:
本当にもう利用してよかった。ここに来てゆっくり寝させてもらって、ケアしてくれたりして、気持ちがすごい前向きになれましたね

県は、こうした支援を必要とする人に半額を助成。
宿泊だけでなく、日帰りや自宅訪問での利用も可能で、東広島市などはさらに残りの半額を補助し、無料で利用できる。

たから助産院・北村由貴恵さん:
だいたい皆さん休みたい、寝たいと。希望する人がみんな使えたら一番いいなと思っています

こうした支援以外にも、県はこの春、新たな取り組みを始めていた。

県子供未来応援課・梅田真紀課長:
出産後2週の時期にメンタルが不調になる方が4人に1人の割合で出るといわれていますので。産後2週と1カ月後に、チェック項目に従ってご自身の今の状態を客観的に診断して、それを持って医療機関に行き、ドクターの判断を仰ぐというものです

コロナ禍での産後うつを早期に見つけ、必要な支援とつないでいく。

自分が見たままの様子を…「自撮り出産」

一方、産婦人科でも新たな動きが広がっていた。その取り組みとは…

フジハラレディースクリニック・藤原紹生院長:
8割ぐらいが最近やっているんじゃないですかね。赤ちゃんが出てくるところを自分で撮影するという意味で、「自撮り出産」って言っています

スマホで撮影しながら出産する「自撮り出産」。

3月に「自撮り出産」をしたお母さん:
まさにここを、撮ってるんですよ

ーー自撮り出産をしてよかったですか?

3月に自撮り出産をしたお母さん:
よかったですし、やっぱりまさに自分が見たそのままがずっと残るし、絶対やったほうがいいと思う

もともとこちらの産院では、大勢の立ち合いを認めていた。
しかし、コロナ禍で一時立ち合い禁止に。

フジハラレディースクリニック・藤原紹生院長:
家族の人がいたら撮ってくれるが、誰もいないからわたしがこれをとっておかなくちゃ、あとで家族に見せるんだという感じで、必要に迫られてビデオカメラやスマホでみんな撮り始めたんですね。でも撮り始めたら、怖いだけ痛いだけと思っているイメージから、そういう景色ががらっと変わった、正しい現実の景色が見られるということで、がぜん出産することが楽しくなっているみたいですね

5カ月前に自撮り出産した母親:
生まれる時に長男もここにいて、その様子も一緒に撮ることができて、すごく貴重な経験ができたなと思いました。この子が生まれてくるその顔が見られた。出てきた瞬間に、お兄ちゃんと同じ顔してるとか、そういう感動ができたというのがすごく本当にやってよかったなと思います

コロナ禍でも、前向きに育児のスタートが切れるよう、願いを込めた取り組み。

コロナ禍にママになる人へ。
2020年に本を出版した産婦人科医の宋さんは、妊産婦の周囲の人、そして社会へこんなメッセージを送る。

産婦人科医・医学博士 宋美玄さん:
新しい命を産んでいく方に、もし自分が何かできるとすれば、みんなが自分自身の感染を防御することだと思うので、自分の行動が誰かを助けると思って、みんなで今の時期いろいろな我慢を頑張りましょう

(テレビ新広島)

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