小室圭さんが28ページにわたる文書を公表してから約20日。事態は動きを見せています。

4月27日、小室さんの母親の元婚約者の方が、代理人を通じてコメントを発表しました。

小室さんの文書に戸惑う気持ちとともに、「代理人を通じて解決金の交渉ができればと考えています」「交渉の相手は小室圭さんではなく母親だと思っております」と記されていました。

これまでの動きから、何が起きているのか考えてみました。

宮内庁長官が指摘した「説明すべき誤り」とは

小室さんによる28ページにわたる文書、いわゆる「小室文書」が公になったのは、4月8日のことでした。

この文書は、秋篠宮さまが2020年11月のお誕生日に際しての記者会見で「いろいろな対応をしているとしてもですね、やはりそれが見える形になるというのは必要なことではないかと思っております」と、これまでの対応を説明する必要があることを示されたことに対して出されたものなのです。

「見える形」の対応を求められた秋篠宮さま(2020年お誕生日会見)
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2020年12月には、宮内庁の西村泰彦長官が小室さんの代理人と面会し、誤りがあるなら説明する必要があると話をしたということです。

この「説明すべき誤り」とは、どこにあったのでしょうか。

小室さんは2019年1月、金銭トラブルとされる問題について初めて説明の文書を発表し、この年の5月から、代理人を通じて元婚約者の方との交渉を始めました(ちなみに元婚約者側では、交渉は7月からとしていて、ここでも食い違いを見せています)。

交渉の中では、まず問題点を整理し解決するまでは内容を公表しないことを求めたと「小室文書」で記されています。

「金銭と言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正することを目的」として公表された28ページの文書

しかし、元婚約者側は9月、話し合いの進捗や内容を秘密にせず公表したほうがいい、と水面下での交渉は拒否したといいます。

交渉では、問題点の整理、認識の違いについて擦り合わせが続きましたが、11月になり、元婚約者の方から「金銭を求めることはしない」としながらも「解決はしたとは思っていない」との話が出てきました。

ここで実質上、交渉は暗礁に乗り上げました。元婚約者の方が交渉のテーブルを降りてしまったのです。

そして2020年11月、『週刊現代』に「元婚約者独白」として交渉の様子などが掲載されます。

そこには「400万円は貸したものなので返してほしい」「母親と直接会って話がしたい」と一貫して主張してきたこと、交渉が誠意ある態度とは思えなかったことなど、元婚約者の方の思いが綴られ、進まぬ交渉に徒労感を募らせ、自分の存在が眞子さまと小室さんの結婚の障害になっていることに悩み続け、その結果「もう金銭請求はしないので、交渉を終わらせたい」という内容になっていました。

小室佳代さんの元婚約者

秋篠宮さまや宮内庁長官が「説明すべき」と言われたのは、もちろんこれまでの週刊誌報道もありますが、主にこの2019年11月に発売された『週刊現代』の内容に関するものなのです。

「小室文書」公表と「解決金」をめぐる混乱

そして2021年4月8日、「小室文書」が公表されます。

宮内庁長官は、「小室文書」について「小室圭さんのお母さんとお母さんの元婚約者とのいわゆる金銭トラブルと言われている事柄に関する事実関係について、理解ができたという印象であります。また、小室さん側と元婚約者との間の話し合いの経緯についても理解ができた」と述べています。

また、「小室文書」を読まれた秋篠宮さまのご様子について、加地隆治皇嗣職大夫は「小室家側が問題解決のため行ってきた対応が見える形になるよう努力したもの」と受け止められている様子だと述べています。

つまり、宮内庁長官、皇嗣職大夫、そして秋篠宮さまも、どのような交渉が行われたか理解はできたということで、その部分を評価されているのです。

今回の「小室文書」で、事態は動き始めました。

小室さん側は、週刊誌が一斉に相違点を付くことは想定していたと思われます。特に『週刊現代』には注目していたでしょう。

『週刊現代』が4月末、「元婚約者の方の独占インタビュー『文書』を読んで」というタイトルで発売されました。

元婚約者の方は、交渉は終了していたと思っていたので大変戸惑ったという内容で、「悪いのは私であるという主張が書き連ねてある。とても誠実な対応とは思えず、強い違和感を持ちました」と話したといいます。

そして、見解の違いを述べると共に「解決金を受け取らない」という気持ちも示しました。

小室さんが公表した文書の一部

「解決金」が初めて登場したのは、「小室文書」の中のことです。

交渉の中で、「お互いが納得できた場合には、解決案の1つとしてご提案する可能性を考慮しながら…」と触れたものの、交渉では提案に至らなかったことが記されています。

そして、小室さんの代理人は、「小室文書」を公表した4日後の4月12日に取材に応じ、「解決金」を払う用意があることを示します。

「小室文書」公開後にマスメディアによる批判が噴出し、その様子を見て小室さん側が急遽、「解決金」を示したとの報道もあります。

実は、代理人は文書公表の翌日にも取材に応じる用意はありましたが、スケジュールが会わず、4日後の12日になった経緯があります。

つまり、文書公開後すぐに、小室さん側は「解決金」を示す準備があった可能性が高いのです。

小室圭さん

「小室文書」は交渉当時の経緯、交渉の模様が長々と書き連ねられています。

過去の事実を積み重ねているだけで、今後のことについては全く触れられていない内容になっていましたが、解決済み、解決金は払わない、など小室さんの過去の心境を今でもそう思っていると捉えられてしまい、報道されてしまった部分も多かったと感じています。

「母親に話を伺い、最終的な判断を」元婚約者と交渉再開へ

では今後、小室さん側はどう対応していくのでしょう。

4月27日、元婚約者の方のコメントが代理人を通して公表されました。

「一連の出来事に関しては大変困惑いたしました」と率直な感想を述べていて、さらに「今後、代理人を通じて解決金についての交渉ができればと考えていますが、私はあくまで交渉の相手は小室圭さんではなく母親だと思っております」とし、「可能な限り早く母親にお話を伺い、最終的な判断をしようと考えております」とコメントを締めくくっています。

このコメントを読む限り、元婚約者の方はもう一度、交渉のテーブルに着く意思を示したものと捉えられます。

この交渉は、小室さん側にとり、解決する最後のチャンスと思っていいでしょう。

この金銭トラブルとされる問題は、眞子さまと小室さんがご結婚するためには絶対に解決しなければならない問題なのです。

2020年11月、眞子さまは結婚について強い意思を記した文書を公表された

眞子さまも、ここまで小室家が解決しなければいけない問題に関与されてしまいました。

皇族方のご結婚というのは大変難しものがあるのは理解していますが、ここまで関与されたことで、皇室に対する敬意が薄れるといった論調までも見られるようになってきました。

皇族方は、ご自分の幸福より先に国民の幸せと安寧を祈られる存在であり、そのことが国民との相互信頼につながります。

眞子さまと小室さんが幸せになる中で、取り残される人がいては許されないのです。そのためにも、この最後の交渉は失敗できません。

元婚約者の方が求めているのは「誠意」「誠実」であり、母親と直接会うことです。小室さんがなんとしても解決する気持ちがあるのなら、元婚約者の方に「誠意」を示す必要があります。

何回も言いますが、元婚約者が交渉のテーブルに戻る意思を示していること、これは問題解決のラストチャンスなのです。

【執筆:フジテレビ 解説委員 橋本寿史】