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異色の漁師YouTuber ラップで漁業と地元の魅力を発信「担い手が増えてくれれば」【長崎発】
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異色の漁師YouTuber ラップで漁業と地元の魅力を発信「担い手が増えてくれれば」【長崎発】

テレビ長崎
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YouTuberとして海と故郷の魅力を発信

長崎県平戸市に異色のYouTuberがいる。職業は漁師だ。趣味の「ラップ」で、海と故郷の魅力を伝え続けている。

動画投稿サイト「YouTube」でラップを披露するのは、綾香幸城さん(26)。

長崎・平戸市の漁師・綾香幸城さん
この記事の画像(12枚)

マグロのおるぞ 持ってこいロープ
氷ば作れ 時間との勝負
高鳴る胸 鳴り出したゴング
早よせろ急げ 響く怒鳴り声

綾香幸城さんのラップ動画

綾香さんは、普段は定置網漁業を営む漁業者だ。

長崎県北部にあり、周囲を海に囲まれた平戸市は、江戸時代の鎖国前までは対外貿易の中心として栄え、現在は、観光や漁業がさかんな城下町だ。

綾香幸城さん:
これアンコウ。まだ生きてます。これ、きのうとれたやつ。いろんな魚入ります

海に沈めた定置網を手繰り寄せて、魚をとっていく。

綾香幸城さん:
8年も働いてたら、いろんな魚が見られて、ジンベエザメも5回とか見たことあるし。映画「ジョーズ」みたいな大きいサメが入ったりとか、300kgのマグロが入ったりとか、とにかくいろんな魚が見られて楽しい

綾香さんが、YouTuberになろうと思った訳とは?

綾香幸城さん:
20歳くらいの時からラップが大好きで、よく歌ってた。平戸を変えようと思って、平戸っていう曲を作ったりとか活動をしていた。案外みんなおもしろいって言って見てくれる。

ラップが大好きという綾香さん

綾香さんは、現在は漁業者として感じたことを歌詞にしていて、スマートフォンを使って録音から動画の編集、字幕を入れるところまで、全て自分一人で行っている。

録音から動画編集まで全て一人で作業

綾香さんが動画を発信をするのには、故郷への熱い思いがある。

綾香幸城さん:
周囲でも若い人たちが減っていて、漁師として寂しい気持ちもあって。だから、自分が作ったYouTubeの動画などで、漁師になりたいって思う人が一人でも増えてくれればいいと思っている

「平戸はどうなっと?」 現状に危機感

長崎県内の漁業を取り巻く環境は、厳しい状況が続いている。
漁業の仕事に就く人は1998年以降、若者の県外流出などで担い手が不足し、年々減少している。

長崎県内の漁業就職者数 (県まとめ)

「漁業者の仕事の魅力を知ってほしい」と長年続けてきた「漁業者体験」も、新型コロナの影響で、参加者が少なくなった。

漁業者体験の様子 (綾香水産提供)

また、綾香さんの家族が営んでいた「漁師食堂」も売り上げが減少し、2020年から閉店している。
こんな平戸の現状にも危機感を感じて、こんなラップも作った。

♪ 平戸はどうなっと?
時代は変わって令和 もうとっくにいない女子高生は
今の平戸は少子高齢化 一体この街どうなってんだ
どうなっと? どうなっと? どうなっと? 今の平戸この現状
どうなっと? どうなっと? どうなっと? 衰退する水産業
どうなっと? どうなっと? どうなっと? 帰ってこん長男坊

現状に危機感を感じて作成した「平戸はどうなっと?」

県主催の動画コンテストで最優秀賞に

周囲の人たちに、綾香さんはどう映っているのだろうか?

同僚:
年下と思って最初は接していたけど、僕らの年の働いている人間に負けないくらいパワフル。周りのことを思ってやっている。人としてできている

綾香さんの父・良浩さん:
仕事は一生懸命頑張るので、感心している。自分の子供だからじゃなくて、ひいきじゃなくて一生懸命頑張っていると思う

そんな綾香さんが、大きな賞を受賞した。長崎県が主催する漁業の魅力をPRする動画のコンテストで、最優秀賞に選ばれたのだ。

長崎県漁業の魅力発信動画コンテストで最優秀賞に

綾香幸城さん:
普通に自己紹介しても面白くないので、ラップで自己紹介をしたい

自己紹介する綾香幸城さん:
5代 6代 俺が7代目
受け継がれてきた漁師の家系

綾香幸城さん:
めっちゃ緊張してたので、うまくやれるか心配だったので、みんなほどよく笑ってくれて良かったです。いろんな漁業に関する動画などを作っていって、魅力を発信したい

海を愛する若き漁業の担い手は、今日も軽妙なラップを通じて、故郷・平戸の魅力を発信している。

(テレビ長崎)

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