快挙から7時間後…キャディーに聞く優勝秘話
ゴルフの松山英樹選手が日本人初の歴史的なマスターズ制覇という快挙を成し遂げた7時間後…。
めざまし8の独自取材に答えてくれたのは、松山選手とともに世界中から称賛が送られたキャディーの早藤将太さん(27)です。

松山選手が優勝を決めた直後、キャディーである早藤さんがピンを戻した後に、キャップを脱ぎ、コースに一礼。
この行動を、海外メディアが「素晴らしい」「スポーツ界がメロメロになった」と称賛したのです。
めざまし8は、早藤さんを独自取材。なぜ、あの時、一礼をしたのか、また快挙の裏にあった松山選手との信頼関係が見えてきました。
称賛された「コースに一礼」のワケ
松山選手は、優勝後の会見で「将太と抱き合ったあと、やっと優勝できたという気持ちになった」と語っています。この“将太”が、2019年から松山選手の専属キャディーを務める早藤さんです。日本人初、アジア人初の歴史的快挙に松山選手と早藤さんは、喜びをかみしめ合うように抱き合い、握手を結びました。
ずっとそばにいた早藤さんは、この優勝に対し…

早藤将太さん:
(松山)プロがやるべきことをちゃんと準備して、彼の経験がすごく生きた、いい4日間だったと思います。驚くようなプレーとか奇跡の一打みたいなものはなかったと思うのですが、流れが切れそうなパットを全部決めきれていたのが優勝につながったかなと思いますね
“奇跡の一打”はない。
それでも、パットを決め続けた“集中力“が優勝をもたらしたのだといいます。
自身の「お辞儀」については…
Q:普段からピンを戻す際にお辞儀をしているのですか?
早藤将太さん:
それはないですね。自然と(お辞儀が)出ました(笑)
敬意の表れが自然に出たといいます。
松山選手に「しっかりね」忌憚なく意見
緊迫するコース上での二人のやりとり。その貴重な一端も明かしてくれました。
早藤将太さん:
(3日目の試合中に)軽く打たないといけない状況だったんですけども、僕が目の前の池が嫌だったので(松山選手に)『しっかりね』って言ってしまいました。『こいつは何を言っているんだ』と言われたのですが…
「しっかりね」「こいつは何を言っているんだ」―。
2人で遠慮なく言い合った結果、このホールで松山選手は見事イーグルをもぎ取り、弾みをつけたのです。
物怖じせず意見するのは早藤キャディーならでは。実は2人には、学生時代からの絆が。
2人を知る関係者によると、松山選手と早藤さんは、中学から高校・大学まで同じ学校の先輩・後輩。そこで共に寮生活をすることで信頼関係が生まれ、普通では言えない事も、早藤さんなら松山選手に意見を言えるといいます。
日本中が湧き、世界が称賛した“歴史的快挙”。早藤キャディーもまた、松山選手とともに戦っていました。
(めざまし8 4月13日放送)