第3波を超える感染拡大を危惧

「主要駅や繁華街、花見の名所等では多くの人出があったことから、第3波を超える感染拡大が危惧されます」

4月1日に開かれた東京都の新型コロナウイルスモニタリング会議では、感染状況、医療提供体制とも警戒レベルを最も深刻なレベルに据え置いた。

感染状況については、新規感染者数の7日間平均が前回の300人から349人に、100%を超えると感染拡大を示す増加比も前回の102%から117%に増えた。

職場内感染が増加 病床逼迫にも懸念

このままだと1日の新規感染者数が2週間後には480人、ゴールデンウィーク直前の4週間後には650人になる、との試算も示された。

感染経路については、これまでと同様、家庭内感染が最も多く46.1%で最も多くなったが、高齢者施設などでの施設内感染が30%から25.2%に減少。一方で年度末の影響からか、職場内感染が9%から11.7%に増えた。

会食は先週と変わらず5%程度で推移している。

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「増加率から考えると2週間後、入院患者数が相当増えてくるだろう」

入院患者数が前回の1371人から1466人と増え、今後の病床逼迫など、医療提供体制への懸念も示された。

宣言解除後1週間で急激に増加

「数週以内には確実に感染者数が急激に増えてくる可能性が高い」     

歌舞伎町、渋谷センター街、六本木など、都内7カ所の繁華街の人の流れを分析している東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は、緊急事態宣言期間中は人流が大きく増加することなく一定のところで抑えられてきたが、解除後の先週1週間で急激に増加している、とのデータを示した。

繁華街の滞留人口が増加すると、2~3週間で新規感染者数が増える傾向がある。

東京都モニタリング会議の様子(4月1日)

「夜9時までの時短」でも10時以降の人流増加

「夜9時の時短要請が続いているにもかかわらず、夜10時以降の夜間人流も増加してしまっている」

西田センター長はさらに、夜8時から10時の滞留人口が著しく増加していて、それに引きずられてか、感染リスクのより高い深夜帯、夜10時から12時の繁華街の滞留人口も顕著な増加に転じ、宣言前から約4割急増、とも指摘。

数週間以内に都内の新規感染者数が急増する可能性が高い、との見方を示した。

渋谷には多くの人の姿があった(3月31日午後9時すぎ)

大阪の夜間滞留人口に注目「東京がいつ同様の事態になっても…」

「東京より大阪のほうがよっぽどやばい。大阪の夜間滞留人口がどんどん増えている」

ある関係者が3週間ほど前にこう話していたが、そのとおり大阪の感染者数は激増、夜間滞留人口が感染者数の“先行指標”であるのは間違いないだろう。

「東京がいつ同様の事態になってもおかしくないと考えております」

感染者数が激増した大阪・兵庫・宮城に対し、まん延防止等重点措置の適用が進められていることについて触れた小池知事。

「関西の方は、東京より3週間早く緊急事態宣言解除となっていて、今こういう状況になっている」

“今の大阪は数週間先の東京”

こうならないためにも今一度気を引き締めて、一人一人が感染予防対策を見直すことが求められている。

(執筆:フジテレビ都庁担当 小川美那記者)