新型コロナウイルスの影響により延期となっていたW杯アジア2次予選が、約1年4ヵ月ぶりに再開される。

直近の親善試合で韓国に快勝し、最終予選進出に向けてきょう開催される“負けられない戦い”の相手は「モンゴル」だ。

本来はアウエーのモンゴル・ウランバートルで行われる試合だが、このコロナ禍の影響もあり日本での開催となっている。

元日本代表DFで現在はブラジルに住む田中マルクス闘莉王と、サッカー好きで知られるモンゴル出身の第68代横綱朝青龍関、そして帝京高校サッカー部でレギュラーとして活躍したローランドが、それぞれの視点からモンゴル戦について語った。

1年4ヶ月ぶりに開催されるコロナ禍でのW杯予選

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新型コロナウイルスの影響が大きいブラジルに住む闘莉王。コロナ禍で開催されるW杯予選について次のように話した。

「正直今ブラジルの状況を考えれば、サッカーをやっているどころか、疑問に思うところもたくさん出てきますけど、本当にサッカーをやっている幸せを、家から出られない人たちにどれだけ伝えられるか、そしてこの試合を見て『あ、家にいてよかったな』と思わせる、そういう魅力のあるサッカーを、勇気付けられるサッカーを見せて欲しい」

モンゴル出身の朝青龍は2019年10月10日にホームで開催されたW杯2次予選モンゴル戦を、会場で観戦したという。

「日本でやった試合が終わった後に、モンゴル選手の応援に行ったんですけど、日本代表とモンゴル代表がやるというのは(モンゴルの選手にとって)『夢のような舞台だった』という話だったので、アジアで一番強い日本とまた戦えるのは楽しみです」

ローランドは「招集にいろいろな制限がある中で、なかなかフルメンバーで集まることが難しい中で、コミュニケーションに関しての心配は若干ありますけど、一ファンとしては活躍を期待している」とサッカー経験者ならではの目線でコメントした。

それぞれの注目ポイントは?

また、ディフェンダーだった闘莉王は試合の注目ポイントとして、やはりディフェンスを司る2人を挙げた。

「もう予選突破するのは日本のサッカーファンにとっては当たり前になってきた。そういうところも含めて、ディフェンスがしっかりしていないといけない。
マヤ(吉田麻也)、ヤス(冨安健洋)のコンビが、今後の活躍にかかっている。かなり期待しなきゃいけない。そこが機能しないと今後の日本代表には何もない。それくらいのつもりでチェックしたい」

今回日本代表に初選出された稲垣祥選手が帝京高校サッカー部に在籍中、一期下で共に練習に励んだローランド。

「注目するのは帝京高校の先輩ということで、稲垣祥選手。リーグ戦でも点を取っていますし、ボールの回収の良さと攻撃力が高まっている印象なので、実際に出番があれば活躍に期待したい」

一方で朝青龍はレベルの差を認識しながら、モンゴル選手の今後を見据えた試合だと話す。

「世界に通用する日本代表と、逆に世界へ旅立つという発展というレベルのモンゴルなので、僕の世界、角界の世界で言うと、横綱に触れてもらいたいということと同じ。稽古をつけてもらう。
一緒にプレーするということは、彼らの世代、また次の世代に大きな貢献があると思います」


3月30日夜7時から行われるモンゴル戦。代表選手たちの活躍が期待される。

FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選 【日本×モンゴル】
3月30日(火)夜7時より生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/soccer/index.html

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