東京都は混浴の対象年齢を引き下げへ

心も体も温まる銭湯。今この場所をめぐり、ある条例が変わろうとしている。

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公衆浴場などで見かける母親が息子を女湯に、父親が娘を連れて男湯に入るいわゆる混浴。

東京都は年齢制限の引き下げが望ましいとする国の通知に合わせる形で、混浴の対象年齢を今の9歳以下から6歳以下に引き下げる方針を固めた。

混浴を恥ずかしいと思い始めた年齢は?

その背景は「小学校に入ったら男女を分けたほうがいいのでは」「同級生が入ってきてびっくりした」といった利用者などからの声。

都内の銭湯「はすぬま温泉」の店主は父と娘のこんなシーンを見かけたという…

東京都公衆浴場業 生活衛生同業組合・近藤和幸理事長:
お父さんが無理矢理「一緒に入ろう」と、子供(女児)が「やだやだ~私女湯がいい」という場面もたまにあります。それはちょっとかわいそうかなと思って。

厚生労働省の調査では子供が混浴を恥ずかしいと思い始めた年齢は6歳が最も多く、全体の27%という結果。

子ども自身の羞恥心が出始める年齢でもあることなどもあり、都は6歳以下を基準とした。

早ければ6月の都議会で条例が改正

小学3年生を対象にお風呂の授業をしたことがあるという店主は…

東京都公衆浴場業 生活衛生同業組合・近藤和幸理事長:
10歳までは親と一緒に入れる話をすると「ありえへーん」と、みんなから非常に非難を受けた覚えがありまして、今の子供たちは発達が早いのかなと実感があります。もっと早めに引き下げても良かったと思います。

早ければ6月の都議会で条例が改正され、6カ月後をめどに施行される見通し。

(「イット!」3月16日放送より)