男女関係なく好きな制服を着られるよう、高知市の土佐塾中学・高校で、制服に関する校則が4月から変わる。
学校の校則を象徴する制服の選択を「ジェンダーレス」に変えたのは、生徒たちだった。

2021年4月から制服に関する校則が変わる高知市の土佐塾中学・高校
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制服の選択自由化 きっかけは「スカートの不便さ」の声

前生徒会長・土居昇平さん:
今までは男子用制服、女子用制服という風にたてていたんですけど、2021年4月からは男子型・女子型という風になり、どちらでも自由に選べるという形に変わりました

前生徒会長・土居昇平さん

これまで、男女別に分けられていた制服を、どちらを選んでもよくなるという。

校則を変えたのは、土居昇平さんをはじめとした前回の生徒会のメンバー。
きっかけは、スカートの不便さだったという。

前生徒会メンバー・磯久朋里さん:
夏だったら通気性もよくてはきやすいんですけど、今これ冬用のスカートなんですけど、やっぱり生地が…。厚みはあるんですけど、やっぱりちょっと寒い。男子生徒がうらやましいなって思う時はあります

前生徒会メンバーの磯久朋里さん

全校生徒の9割が「賛成」 先生60人を前にプレゼンで力説

こういった悩みを10人以上の女子から聞いていた土居さんは、防寒対策や性的マイノリティーへの配慮ができるよう、制服の自由化に乗り出した。

生徒会がスカートとズボンの自由化について全校生徒にアンケートをとったところ、9割近くが「賛成」と答えた。

生徒会が行ったスカート・ズボンの自由化についてのアンケート

この結果をもとに2020年11月、先生60人を前にプレゼン。
「制服を自由にしてはダメだという理由がない」と力説し、理解を得た。

組合せが自由にできるので、例えば男子型のブレザーとスカートを合わせたり、女子型のブレザーにズボンを合わせることが可能になる。

生徒会担当・スティーブン先生:
女子型のブレザーのカットとかはスリムな形で(ズボンと合わせても)オシャレだと思います

生徒会担当・スティーブン先生

すでに、ズボンを購入した女子も。

男子型ズボンを購入した中1女子:
ズボンの方が動きやすいとかあったので。冬とか雨の日とかにカッパを着てても濡れたりするので、その時にはこうかなと思ってます

男子型ズボンを購入した中1女子

性の多様性認め、偏見ない社会を…街ぐるみで支える動き

高知県内では、高知丸の内高校や高知国際中学・高校などでも、女子がズボンを選択することができる。

こうした中、高知市は2020年11月、性の多様性を認める街づくりを推進する「にじいろのまち宣言」を出すなど、誰もが自由に生きられる環境の整備が進んでいる。

前生徒会長・土居昇平さん:
LGBTQの人だったりとか、ジェンダーだったり、そういう人たちに対しても偏見なく社会を広く見るような生徒が育ってくれたらいいなと思ってます

土佐塾中高は今後、女子からのズボンのニーズが高まれば、女子の体形に合ったスラックスを作る予定だという。

(高知さんさんテレビ)