野球観戦だけではない過ごし方を提供

埼玉西武ライオンズの本拠地「メットライフドーム」の竣工式が8日行われた。

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総工費約180億円。新しく生まれ変わった球場は、観戦シートを改修し、席の種類を増やした。

また、飲食エリアを大幅リニューアルし、エンターテインメント空間や、子供が遊ぶ遊具エリアなども整備した。
あらゆる世代が、野球を見るだけではない過ごし方をできるような工夫が凝らされている。

例えば、球場の横には、野球と遊びを融合した、オリジナルの大型遊戯施設を整備。迷路やクライミング、高さ5.5メートルのタワーから滑り降りるローラースライダーなどを配置した。

また、近隣の球場内施設には0歳児も遊べる、キッズルームが設けられた。

ネット裏には、非日常空間を優雅に楽しめるようなパーティーテラスを設置。
「屋外スイートルーム」がコンセプトで、特別な日に家族や友人などと利用して欲しいとしている。

また、バックネット裏のスタンド席の地下部分には、プレミアムラウンジを設けた。埼玉県秩父産のウイスキーなども楽しめるバーエリアや、ビュッフェエリアがある。

隣接する座席からは、バッターボックスに立つ選手たちの緊張感や、ダイナミックなプレーを目前で楽しむことが出来るようになっている。

このほかにも、グループが鉄道を経営していることから、球場の一角に、西武鉄道の車両を1両設置。チームカラーを中心としたデザインに仕上げ、球場での映像や照明演出などと連動しているのも特徴だ。

各球団が進める「ボールパーク」化

今回の球場の改修で、西武ライオンズが目指すのは「ボールパーク化」だ。

各球団が進める「ボールパーク」では、楽天イーグルスが2016年、スタジアム内に観覧車付きの公園をオープンさせるなど、既存の球場にはない新しい試みを行い、集客を伸ばしたほか、地域の盛り上げにも一役買った。

また最近では、北海道では日本ハムも2023年の開業に向けて、プロジェクトを進めている。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、西武ホールディングスでも、鉄道事業などが厳しい状況が続く中、新たに生まれた「ボールパーク」には期待感を寄せている。

西武ライオンズ 後藤高志オーナー:
過去厳しい状況もあったけど、その都度、埼玉西武ライオンズに元気もらって、グループ全体が成長した。現在もライオンズからグループが元気をもらい、グループ挙げて経営改革に邁進している。総力でライオンズをサポートすることで、いい形で好循環生まれる

コロナ禍で、球場の観客数に制限があり、厳しい環境下ではあるが、新生「ボールパーク」では今後、リアルとデジタルを融合させる試みを行うなどして、今まで以上に臨場感のある観戦体験を提供したいとしている。

ドームが立地する埼玉・所沢市では、西武鉄道の所沢駅に2020年、大型商業施設が完成。2020年代半ばには、駅西口地区の再開発が予定されている。

「ボールパーク」の稼働を、こうした再開発が盛り上がる地域の活性化にもつなげたいところだ。

西武ライオンズ 後藤高志オーナー:
(ドームがある)所沢は、通勤通学のベッドタウン的な位置付けだったが、生活し、学び、働き、遊ぶ『リビングタウン』に変貌することを住民も期待している

3月26日にはプロ野球がいよいよ開幕戦を迎える。

埼玉西武ライオンズにとって、リーグ制覇、日本一を目指す戦いが、ボールパークを舞台に繰り広げられる。
辻発彦監督も、決意を新たにした。

埼玉西武ライオンズ 辻発彦監督:
いろんなものが増えたドームで、チャンピオンフラッグを奪還して、日本一という大きな目標に向けて戦いたい

(フジテレビ経済部 西村昌樹記者)