自転車の配達員に番号を表示、もしもの時に役立つかもしれない。

“巣ごもり需要”宅配急増のウラで

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、利用者が増えている宅配フードデリバリー
東京都内では今日も自転車で料理を届ける配達員の姿があった。

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そんな宅配デリバリーを巡って9日、東京都議会であることが提案された。

都民ファーストの会・伊藤悠議員:
問題は危険走行を見つけても、(自転車は)車両と違ってナンバーがないため、通報もできないというようなことであります。
例えば配達バッグなどにナンバーを付けるように促すべきと。

自転車の配達員が背負っているバッグに番号を付けるなどして、配達員を識別しやすくするべきだというのだ。

この提案に東京都側も前向きに応じた。

都民安全推進本部長・国枝治男氏:
配達バックへの番号表示など識別性を向上させる取り組みは、有効な一つの手段であると認識しております

都は今後、事業者や業界団体と協議し、配達バッグへの番号表示など具体的な対策強化を求めていく方針だ。

事故・トラブル相次ぐ宅配デリバリー

宅配デリバリーを巡っては、2月に自転車の立ち入りが禁止されている首都高に配達員が侵入したり、歩行者と接触する事故などが多発している。

2020年11月には、東京・豊島区で歩いていた20代の女性を自転車ではね、ケガをさせたウーバー・イーツの配達員が書類送検される、ひき逃げ事件も起きている。

事故やトラブルが多発していることを受けて2020年12月に神奈川県では、ウーバー・イーツの配達員への交通安全セミナーが開かれた。

都の働きかけに事業者側はどう応じるのか?今後の対応が問われる。

(イット!3月9日放送分より)