クーデターへの抗議デモに参加する市民が弾圧され、50人以上の死者が出ているミャンマーをめぐり、国連の安全保障理事会は5日、非公式協議を開きました。しかし、一致した対応はまだ打ち出せていません。
非公開で開かれたオンライン協議では、国連のミャンマー担当のブルゲナー特使が、「国際社会は一致した行動をとる必要がある。これ以上、国軍が逃げることが許されるのか」と安保理に対応を迫りました。
協議終了後、イギリスは「安保理は今後数日でさらなる行動を検討する」とし、国軍への非難や制裁など踏み込んだ対応を目指す考えを示しました。
しかし、中国は、「流血の事態は防ぐ必要があるとしつつも緊張の高まりは避けるべき」と述べるにとどまり、足並みが揃わない現状が浮き彫りとなりました。
安保理は先月4日に、「深い懸念を示す」とする報道声明を出しましたが、中国やロシアが難色を示し、発表まで2日かかっています。