「社寺人気ランキング」で全国1位…名古屋にあった色鮮やかに装飾された人気の神社

名古屋に華やかな和傘やカラフルな御朱印などで人気の神社がある。

月に十数人だった参拝者が今や1000~2000人にまで急増。人を惹き付ける様々な仕掛けを考案する女性神職には、「若い世代に神社を身近に感じてほしい」という思いがあった。

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名古屋市北区の「別小江(わけおえ)神社」。
インターネットサイト「Omairi」が行う全国のお寺や神社の人気ランキングで1位に輝いた神社だ。

鳥居をくぐると、すぐ目の前に本殿が。御祭神は、国を造った神様として神話にも登場するイザナギノミコトをはじめとする六柱。特に、安産にご利益があるとされている。

本殿の前には、沢山の色鮮やかな和傘が掛けられ、手水舎にも花が置かれていた。

女性参拝者A:
すごい圧巻ですね。こんなに綺麗なところ近くにあったって知らなくて

女性参拝者B:
キレイな装飾とか、昔とは変わった雰囲気になったので。写真が映える

全国屈指の人気ではあるが、コロナ禍とあって、この日 参拝客はさほど多くなかった。

別小江神社・禰宜の兼子さん:
かなり少なくなってはいますね。皆さま、分散されているか、参拝を控えている状態ですね

やはり、2020年と比べると随分寂しい年明けとなったようだ。参拝者も…

参拝に来た男性A:
今年はコロナが改善されて、オリンピックも開かれるような年になったらいいなぁって

参拝に来た女性C:
コロナにならないように…。まずは健康第一を願いました

皆さん、コロナの終息を願っていた。

月替わりのデザインで毎月訪れる人も…参拝者のお目当ては煌びやかな「御朱印」

多くの人は、本殿での参拝を終えると、横にある社務所に立ち寄る。その目的は御朱印。
御朱印とは、神社や寺院を参拝した際、その証となる印章や印影のこと。最近は、それを集める「御朱印巡り」が人気だ。

描き方は、まずあらかじめデザインしたハンコを順番に和紙に押し当てていき、最後に墨と筆を使って仕上げる。この日は、干支の牛をあしらった新春限定のものだった。

参拝に来た男性B:
すごいカラフルだなと。これでやっと今年が始まったかなって…

参拝に来た女性D:
御朱印が趣味なので。早く(コロナが)収まって県外に沢山御朱印をいただきに、旅行に行きたいなと

別小江神社ならではの華やかな御朱印。多くの参拝者がこれを目当てに訪れる。出来上がりまでに、少し時間はかかるが、皆さんが手にした時の笑顔を見ると、寒空の下で待つだけの価値がある。

他にも、7月の七夕限定、笹の葉が描かれたものや、誕生日限定のカラフルなイラスト付きの御朱印など。

月替りで変わるため、毎月訪れる参拝客もいる。これらがSNSで拡散し、大勢が参拝に訪れるようになった。

「夏は風鈴や風車」…拝殿前や手水舎には季節や行事ごとにこだわりの演出

また、境内も好評だ。

参拝に来た男性C:
傘がすごいキレイだったので、来たことがなかったので、一回見てみたいなと

拝殿前の装飾はやはり目を引く。この日飾り付けられていたのは、和傘。こちらも行事ごとに替わり、夏には風鈴や風車を飾り付けた涼しげな演出が。そして、節分の時期にはお多福の巨大モニュメントもお目見えした。

手水舎にも、紅白の牡丹が浮かべられていた。これも季節や行事に合わせて趣を変える。夏にはスーパーボールで夏祭り風に、6月には紫陽花をあしらった。

現在、手水舎は感染防止のため使用禁止だが、艶やかな花を楽しむことができる。

全国を行脚し可愛いものを自分なりにアレンジ…きっかけは女性神職が抱いた「若い世代の神社離れ」

カラフルな御朱印に、華やかに装飾された境内。これらは、禰宜の兼子怜佳さんが中心になって行われている。きっかけは、日本人に信仰心の薄れを感じたことだった。

別小江神社・禰宜の兼子さん:
宗教離れというのが、かなり問題になってきた状況でしたので。若い世代に信仰とか文化を伝えていかなければならないのが神職の仕事ですので、少しでも興味を持って頂けるようにと

兼子さんは、勉強のために全国の神社を廻り、可愛いと思ったものを、自分なりにアレンジし取り入れてきた。次々にアイデアを具現化していった兼子さんだったが…

兼子さん:
最初は、父である宮司ですとか周りの神職さんから、厳しいお言葉をいただいたりとか…

最初は、神社を信仰する地域の氏子にも反対をされた。しかし、徐々に理解を示してくれるようになったという。最近では…

兼子さん:
皆さん「もっとやった方がいいんじゃないか」という形に変わってきています

その思いと行動力が、参拝者増加の原動力となっていた。

「古い物も大事にしながら新しい物を取り入れる」…様々な仕掛けで多くの参拝者を呼び込む

コロナ禍で、2020年5月から新たに始めた取り組みも。

兼子さん:
ライブ配信を行っております。YouTube上でお参りしていただくことができます

オンラインで参拝できるよう、境内の4箇所にカメラを設置しリアルタイムで動画を配信。コロナ禍で外出を躊躇する人も、自宅にいながらにして参拝できるようにした。これで、混雑しているかどうかも確認できるようになった。

「古い物も大事にしながら新しい物も取り入れ、信仰していただきたい」と話す兼子さん。カラフルなご朱印に境内の装飾、それにライブ配信。新しい取り組みで、多くの参拝者を呼び込む。

兼子さん:
今年(2021年)もコロナで始まっていますが、しっかりご安全を考えていただきまして、この一年、家族の絆をしっかり繋いでいただければと思います

(東海テレビ)