「陸自飯(メシ)グランプリ」の国民投票がスタート
陸上自衛隊は19日、全国の駐屯地などの食堂で提供されている人気メニューからナンバー1を決める「陸自飯(メシ)グランプリ」の国民投票をスタートした。投票は陸自の公式サイトで受け付けている。

全国に約160カ所ある駐屯地や分屯地の食堂では、栄養士の資格を持つ隊員が考案した1日3食の「給食」が提供され、過酷な任務にあたる隊員の活力源になっている。
「陸自飯グランプリ」では、こうした「陸自の味」をアピールするため、隊員に人気の「ラーメン」、「肉料理」、「丼」、各地の特産品を活かした「ご当地グルメ」の4部門で国民投票を行い、それぞれのナンバー1を選出。その後、各ジャンルのナンバー1の中からSNSで決選投票を行い「総合グランプリ」を決定する。
ラーメン部門では、北海道の「味噌ラーメン」(自衛隊札幌病院ほか)から「沖縄そば」(那覇駐屯地)まで、定番メニューのほか、衝撃的な味とボリュームの「藻岩山ラーメン」(真駒内駐屯地)など変わり種も。

肉料理部門では、予算をやりくりして年に1回しか出ないという「ステーキ丼」(北恵庭駐屯地)、150グラムのヒレカツをトッピングした「ロングヒレカツカレー」(板妻駐屯地)など、ガッツリ系のメニューが多く、ご当地部門では、「せんべい汁」(青森駐屯地)や「鯛めし」(松山駐屯地)、「塩もつ鍋」(久留米駐屯地)など食欲そそるエントリーが並ぶ。


自衛隊グルメをめぐっては、海自の「カレー」と空自の「空上げ(からあげ)」が対決するなど、話題づくりで先行しているが、これに陸自も参戦した形だ。
陸上幕僚監部の横田紀子広報室長は「全国の駐屯地や分屯地では、地域の食材を活用し、創意工夫しながら給食を作っている。自衛隊への理解を深める一助になれば」と話す。

陸自は、公式サイトに写真やレシピを掲載した特設ページを公開し、19日から23日までの投票を呼びかけている。グランプリには、湯浅悟郎陸上幕僚長から「4つ星」の盾が贈呈され、上位のメニューは各地で試食会を計画するという。