ロッテから海外FA権を行使した澤村拓一(32)がMLBボストン・レッドソックスへの入団が決まった。契約は2年で、総額300万ドル、日本円で約3億2000万円(金額は推定)。

自身のSNSでは、本拠地フェンウェイ・パークで撮った写真を掲載し、「この度ボストン・レッドソックスと契約させて頂きました。海外FA権を行使してからの今日に至るまで、悩み抜いて決断しました。決断するまでの想いや経緯は自分の言葉で話せる機会にお話しさせて頂ければと思います」とコメントした。

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澤村は巨人にドラフト1位で入団。1年目の2011年には先発で11勝をあげて新人王に輝いたほか、2016年には最多セーブのタイトルも獲得した。

昨季9月にロッテに移籍してからは22試合に登板。主に8回のマウンドを託され、最速159キロのストレートと150キロ前後の高速スプリットを武器に、防御率1.71の成績を残した。オフに海外FA権を行使してMLBの球団と交渉を行っていた。

ロッテの井口資仁監督(46)は「短い期間でしたが昨年の彼の活躍、存在は非常に大きかった。彼が得た権利で彼の選んだ道。アメリカでの活躍をとても楽しみにしています」とエールを贈った。

また、残留を希望していた河合克美オーナー代行兼球団社長(68)も「彼の夢が実現することは非常にうれしいこと。在籍は短かったが、彼が入った事でファン、チームにすごいインパクトを与えてくれた。ロッテの澤村がメジャーでも活躍してもらえると非常にうれしい。ぜひ頑張ってもらいたい」とコメントを寄せた。

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。