県職員のミスで1カ月間の水漏れが発生、損害額は約600万円に。弁を閉め忘れた職員は、その半分にあたる約300万円を弁償したという。

この300万円を県の職員が弁償したことに賛否の声が上がっている。

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「弁閉め忘れ」で県に約600万円分の損害

2月8日、兵庫県のトップは、まさかの水トラブルを謝罪した。

兵庫県・井戸知事(午後):
結果として、1カ月水漏れを防ぐことができなかったという結果を生じてしまった。県民の皆さんには、率直におわびを申し上げなきゃいけない。

水漏れが起きたのは、兵庫県庁西館の地下にある受水槽。

兵庫県によると、2019年10月、県から委託された業者が受水槽を清掃。

その際、本来なら業者が排水弁を閉めるところを、県の50代男性職員が「自分で閉める」と言って業者を返し、そのまま閉め忘れてしまったという。

関西テレビ 鈴木祐輔アナウンサー:
扉の向こうに受水槽があります。たまっては流れ、たまっては流れを繰り返し、水道料金にして約600万円分が流れ出たということです。

清掃作業から約1カ月後、神戸市水道局から「水道料金がものすごいことになっている」と指摘され、事態が発覚。

無駄になった水道料金・約600万円は、兵庫県本庁舎で使われる水道の半年分に相当する額だという。

兵庫県民:
ミスで済まされる金額なのかな、どうなのかなというところはありますけど。

兵庫県民:
率直にもったいないですよね。水もやしお金もやし、なんでそんな点検がされてないのか?

「職員が300万円弁償」に賛否

兵庫・井戸知事(午後):
(約600万円の損害について)2分の1の損害賠償していただくことにしました

県は弁を閉め忘れた職員を、比較的軽いとされる「訓告処分」とするとともに、被害額半分の約300万円の賠償を求め、すでに支払い済みだという。

残りの300万円は県の負担となった。

この措置に対しネット上では・・・
閉め忘れた職員が全額払うべき」という声もあれば、「ミスは誰にでもある 水に流そう」と職員を擁護する声も上がっている。

兵庫県・井戸知事(午後):
点検度合いが緩かった、頻度が少なすぎたというのがあるので、今後は十分(点検の)頻度を上げるなり、対応の仕方を気をつけてくれることになる。

兵庫県はこのトラブルの後、水道メーターを月2回確認するなどの再発防止策に取り組んでいるという。

県民が納得する形が重要

加藤綾子キャスター:
今回は閉め忘れというミスなんですが、弁済額が300万円ということで、VTRにもさまざまな声が上がっていることが分かりましたけれども、責任の所在をどこまでどこにというのは難しいところだと思います。

パトリック・ハーラン氏:
まず職員さんの方に感情移入してしまいますね。僕も浴槽の排水口を閉めずに、お風呂自動ボタンを違う部屋で押して、数十分流しっぱなしにすることが多々ある。でも、税金というのは県民が支払っているものであって、その県民が納得するような形で落としどころを見つけなきゃいけないと思う。半額責任を持つのはいいのです。ただこの先、どこまで責任所在があるのかはっきりしておいたほうがいいですよ。

加藤綾子キャスター:
それから同じことがないように、チェック体制もきっちりしないといけないですね

(「イット!」2月8日放送分より)