勉強や運動の後に、空腹の中で開ける弁当は学生時代の楽しみの一つだろう。今、”高校生活最後の弁当”がTwitterに投稿され、感動すると話題になっている。
それがこちら。
高校生活最後のお弁当でお母さんが泣かせてきた。 pic.twitter.com/sSqwEPNDrt
— #VigorとわにゃんNox CWN 🦙🐛 (@towan___) January 25, 2021
「高校生活最後のお弁当でお母さんが泣かせてきた」とのコメントとともに男子高校生のとわにゃん(@towan___)さんが投稿した写真には、白いご飯の上を埋め尽くした薄ピンク色のたっぷりの肉と、ケースに入れられたソース。ボリュームたっぷりの“ローストビーフ弁当”だ。

そして、そのおいしそうな弁当に添えられて入っていたのは“1枚のメモ用紙”。二つ折りにされていたであろうそのメモには、母親からのメッセージがこのように書かれていた。
「3年間お弁当を作らせていただき ありがとうございました
冷食、玉子焼きばっかで ごめんネ。」
母親から息子への愛情たっぷりの弁当と手紙…。この投稿にTwitterでも「最高に良いお母さんですね」「これは泣く」「母の愛を感じます!!」といった感動のコメントが多くあり、13万以上のいいねがついている(1月29日時点)。

肉たっぷりのローストビーフ弁当だけでもすごいが、まさかの手紙付き。とわにゃんさんが「泣かせてきた」というのも納得の深い愛情を感じる。
弁当に手紙が入っていたのは初めてのことだったそうだが、手紙を読んだときどう思ったのか? そして、その高校生活最後の弁当である“ローストビーフ弁当”の味はどうだったのか?
投稿者のとわにゃんさんに話を聞いてみた。
「最高においしい味でした」
ーー手紙を見つけた時の状況を教えて。
昼休みに食べたのですが、お弁当箱が二つあり、その間に挟まっていました。手紙が入っていることには、昼休みにお弁当を開けるまで全く気付きませんでした。
ーー改めて、手紙を見つけた時どう思った?
作ってもらえるだけでもありがたいのに、「冷食と卵焼きばっかでごめんね」と書かれている文を読んだ時は、うるっときました。
ーー高校生活最後の弁当、味はどうだった?
高校生活で一番記憶に残るような、最高においしい味でした。

ーー帰宅後、お母さんへは何か感想などは伝えた?
改めて「3年間作ってくれてありがとう」と伝えました。それには、笑顔で「いいんやで、こちらこそありがとう。」と言ってくれました
ーー手紙は今、どうしているの?
今は携帯ケースに挟んでいます。大切に保管していこうと考えています。
ーー投稿には多くの反響があった。どのように感じている?
ここまで多くの方に反響があるとは考えてもいませんでした。いろいろなリプライがあり、読んでいくと「いいお母さんだね!」や「これはうるっとくる」など、私だけでなく母も喜んでいるので、ほんとにありがたい出来事でいい思い出になりました。

「最高においしい味」という感想を語ってくれたとわにゃんさん。
そしてやはり気になるのは、弁当を作った張本人がこの大きな反響を、どう思っているのかということだろう。とわにゃんさんを通して、お母さんにも話を聞かせてもらった。
文句1つ言わなかった息子に気持ちを伝えようと
ーーなぜ、高校生活最後の弁当はローストビーフにしたの?
息子の好きな物や喜ぶものを入れて、「最後のお弁当でサプライズを」と思い、ローストビーフを選びました。写真のローストビーフ丼の他におかずとして、普段のお弁当には絶対に無いものも入れました。もちろん玉子焼きも入っていました。
ーー最後の弁当の出来栄えは?
見た目は良く出来ませんでしたが、喜んでくれるものは出来たかなと思いました。

ーーでは、手紙を入れたのはなぜ?
高校生になると親が関わる事が極端に少なくなり、お弁当位でしかサポート出来ませんでした。しかし、そのお弁当も冷食や玉子焼き等に助けてもらったお弁当でした。それでも残さず食べてきてくれて、文句1つ言わなかった息子に気持ちを伝えようと思い、手紙を書きました。
ーー1月25日で弁当作りを終えたとのことだが、今の気持ちを教えて。
3年間あっという間に過ぎて行ったなと思いながら、今までで同じような内容のお弁当を食べてくれてありがとうと、改めて噛み締めながら、今日のお弁当を開けた時の喜ぶ顔を想像して楽しんで作っていました。
最後に「1番印象に残るお弁当になるといいな」と思いながら作りました。

ーーTwitterでは「感動した」といった多くの反響があるが?
正直あんなに短い手紙で内容も拙いのに、たくさんの嬉しいお言葉を頂き、驚きと感謝でいっぱいです。今回皆さんに頂いたお言葉を励みに、これからも息子といい親子関係が築けたらと思っております。
「おいしくなかった日なんて1度もない」
ちなみに、とわにゃんさんに二段目のお弁当の内容を聞いてみると、いつもの卵焼きのほか、唐揚げや“生ハムのポテトサラダ巻き”が入っていたそう。こちらもボリュームたっぷりだったようだ。
最後にとわにゃんさんへ、今までお母さんに作ってもらった弁当の感想を改めて聞いてみた。
ーー今まで食べてきた、お母さんの弁当はどうだった?
中学3年間、高校3年間、毎朝早くから作ってもらっていたお弁当は、おいしくなかった日なんて1度もありません。来年から就職なので母のお弁当は食べられないかもしれませんが、毎日作ってもらえているという感謝を忘れずに、今後過ごしていこうと思います。

来年から新社会人となるとわにゃんさん。「毎日作ってもらえているという感謝を忘れず」と語るように、いい親子関係を継続しつつ、新しい場所でも頑張ってほしい。
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