韓国の文在寅大統領はきょう即位された天皇陛下に祝電を送ったが、「戦争の痛みを記憶して平和のための堅固な歩みを続けることを期待する」との要望も添えられていた。

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韓国外務省よると文大統領は天皇陛下の即位を祝う言葉とともに「戦争の痛みを記憶して平和のための堅固な歩みを続けることを期待する」「韓日関係の友好的な発展のために大きい関心と愛情を持つことを望む」とのメッセージを祝電として送ったという。

韓国では天皇陛下を「天皇」ではなく、位を落とした「日王」と呼ぶことが一般的だが、文大統領はきのう上皇さまに送ったメッセージでも、きょうの祝電でも 「天皇」 という言葉を使っている。韓国外務省は「外交慣例上そのように(天皇と)書き続けてきたし、他の国もそのように書いている」と説明しているが、韓国メディアは「新天皇の即位を機に悪化している日韓関係の 改善を模索しているのではないか」と分析している 。

【執筆:FNNソウル支局 渡邊康弘】

渡邊康弘
渡邊康弘

FNNプライムオンライン編集長
1977年山形県生まれ。東京大学法学部卒業後、2000年フジテレビ入社。「とくダネ!」ディレクター等を経て、2006年報道局社会部記者。 警視庁・厚労省・宮内庁・司法・国交省を担当し、2017年よりソウル支局長。2021年10月から経済部記者として経産省・内閣府・デスクを担当。2023年7月からFNNプライムオンライン編集長。肩肘張らずに日常のギモンに優しく答え、誰かと共有したくなるオモシロ情報も転がっている。そんなニュースサイトを目指します。