9年振りに古巣復帰 小久保新ヘッドコーチ

就任後、初めてのテレビ番組出演となったプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの小久保裕紀新ヘッドコーチ(49)が、テレビ西日本の報道番組「福岡NEWSファイルCUBE」に生出演。

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2012年に現役引退後、野球日本代表の監督や解説者を務め、9年振りに古巣に復帰した小久保氏は、5年連続日本一を目指すチームのさらなる強化方針や、ともに常勝軍団の礎を築き上げた城島健司会長付特別アドバイザーとの連携など抱負を熱く語った。

ーーV5へ盤石と言われる中、ヘッドコーチとしての注目ポイントはどこ?

小久保裕紀新ヘッドコーチ:

まず直接、選手を見ること。8年間、現場から離れていたわけですから、実際に今の選手たちの2月に行われるキャンプでの練習量などを実際に見て、明らかに練習量が少なければ増やさないといけないですし、最初は見るところからスタートですね

現役時代に王監督に言われた厳しい言葉

視聴者から寄せられた質問にYES・NOで答えてもらった。

質問1:ヘッドコーチの依頼を受けるか正直迷った
回答:YES

小久保裕紀新ヘッドコーチ:
「侍ジャパン」の監督就任の時もそうでしたけど、「迷わずに」ってことはないですよね。人生の中で大きな1つの方向を決めないといけないので、簡単には決められなかった。しかし50歳を前にと言うよりは、引退したあとに指導者として最初にユニホームを着させて貰いたいのはホークスだというのは凄くあったので、そういう点では非常に恩返しが出来る機会をいただきました

質問2:背番号9は柳田より俺の方が似合う
回答:YES

小久保裕紀新ヘッドコーチ:
「YES」はシャレですよ(笑)。柳田は、完全にわたしの成績より遥かに上に行った選手です。

ーー柳田選手が大卒で球界に入ってきて3年目、今一つ成績が伸びなかった時に「今年そろそろ出てこないと、この世界で厳しいぞ。そのつもりでやれ」と檄を飛ばされたと聞きましたが?

小久保裕紀新ヘッドコーチ:

実際に大学を出て名を残せる選手は、3年以内でレギュラーを獲っている。その境目くらいだった。そういう点で、彼にそういう話をした。実際、本塁打は30本打つ選手になると思ったが、首位打者は獲れる選手になるとは、あの時点では全く思わなかった。それが彼の「野球頭」の良さと言いますか、2ストライク後の対応が上手い。昨年で言えば、インサイドの我慢ができ始めた。走攻守、全てそろった選手だなと思います

質問3:ベテランに言いたいことがある
回答:YES

小久保裕紀新ヘッドコーチ:

ちょっとした気配り、振る舞いが最後の勝利につながってくると思う。率先してベテランが、その部分を見せないといけない。それがホークスの伝統。解説者を8年させていただいたが、あらためて12球団を8年間見て回るといろんなチームの良いところ、悪いところがわかる。その中で勝てないチームの原因は、ベテラン選手が手本になっていない。そういうチームは残念ながら良い成績を残せてなかったりする。それは王監督からずっと言われてきた。やっぱり大事にしたい

質問4:王会長を前にすると今でも緊張する
回答:YES


ーー王会長に特に厳しく言われてきたと思うが、記憶に残っていることは?

小久保裕紀新ヘッドコーチ:

ある試合で、サードのファールフライを落としたんですね。落とす瞬間の写真が次の日のスポーツ新聞の一面で出ました。ちょっと自分もマインドが落ちている時に、また別の試合でサードライナーを弾いてしまったんですよ。その時に言い訳がましく「俺の実力なんて所詮こんなもんだから好きに書いてくれ」と新聞記者に言ったら、丁寧に皆さんちゃんと書いてくれて(笑)、次の日の試合前に(当時の王監督に)監督室に呼ばれて、コメント欄を全紙広げられて、「これ本当に言ったのか?これじゃお前にファンは『夢』を買えない。われわれはファンに『夢』を売って商売しているんだ」と言われた。レギュラー獲って、本塁打300本近く打っている時に言われたので、今となってはすごくありがたい言葉だった。工藤監督もいつも言われるが、最後に会長が一番喜ぶ顔が見たい。そこに向けてやっていきたい

質問5:今季最大のライバルは千葉ロッテ
回答:NO

小久保裕紀新ヘッドコーチ:

ここまでホークスの強さが世間にわかってしまうと全球団「打倒ホークス」で来る。全球団ホークスを倒そうと来るのでロッテだけが最大の敵というわけではない。しかし開幕戦はロッテなので良いスタートは切りたい。相性的にはロッテに良くないところもありますから…

会長付特別アドバイザー・城島氏との関係性

ーーところで、会長付特別アドバイザーの城島さんとの役割分担は?

小久保裕紀新ヘッドコーチ:
現役時代、プライベートで一度も食事に行ったことがなかった。引退後、一番仲が良くなったのが、城島という不思議な関係です。プライベートはバラバラなんですけど、個でユニホーム着て勝ちに行くときの結束力はすごいチームだった。本来はそういうチームが強いはずなので、普段から仲良しで、試合が始まった時に仲がぼやけているのが一番良くないと思う。そういう点ではあの時の選手たちはすごくキャラが立っていた。キャラが濃くて1人ひとり自立していたと思う。ヘッドコーチに就任したので、会えばチーム内の選手の生かし方、彼の意見や見るところがすごく面白いので参考になりますね。城島は、チーム全体の中で編成に関わるところ。大きな選手の動きや細かなところではなく、全体を見てもらうのが城島の仕事

ーー引退後仲良くなったきっかけは?

小久保裕紀新ヘッドコーチ:
きっかけはゴルフ。ちょこちょこ行きだして、終わってみれば年間数十回、彼とは行くようになった。今年からはそれがなくなります

ーー(城島氏の一番の趣味)釣りは一緒に?

小久保裕紀新ヘッドコーチ:
釣りは一緒にしません

ーー1年後の自分にメッセージを

小久保裕紀新ヘッドコーチ:

1年後の自分には「もっとやれることがあったんじゃないか?」と言いたい。優勝しようがしまいが、これで満足はないと思うので、多分もう少しこれをやっていれば良かったなということも出てくるんじゃないかという点で、いかにそれを少なくするか。そういうことが出来れば勝利に導けるんじゃないかなと思う

(テレビ西日本)