買いたいときに商品が無い…「販売機会ロス」の解消へ

テレビなどで見た新商品を、欲しいと思って店に行ったところ売っていなかった…。
このような「販売機会ロス」…客が買いたいと思ったタイミングで商品が買えない…の解消に向けて、テクノロジーの活用など新たな動きが出てきている。

ビジュアルを生かした管理システムを手がける「スタディスト」。
11月から新たに提供を始めたのは、客が欲しい商品をタイミングよく陳列することができるよう、視覚的に理解できる販売支援システム「Hansoku Cloud」。
販売現場への指示などを、写真などを使ってビジュアル化し、わかりやすくしたのが特長だ。

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注目したのは、小売り企業などの本部と、現場間のコミュニケーションの課題。
ある小売企業では、全体の3割の店舗で「新商品を発売当日に陳列するように」などの現場への指示がうまく伝わらず、商品の陳列方法が間違っていたり、最適なタイミングで並んでいなかったりする事例などがあったという。
スタディストは、これらを改善することで、店の売り上げをアップさせる仕組み作りに着目した。

システム導入で商品売り上げ1.8倍の店舗も

大阪府を中心にドラッグストアなどを展開する「アカカベ」は、この販売支援システムを、一部の店舗で実証実験段階から導入。

2019年秋の実験では、ある栄養ドリンクの1カ月間の売り上げが、システムを導入していない店舗に比べて1.8倍になった。

客の欲しいタイミングで商品を陳列することができ、「販売機会ロス」が減ったことで、売り上げアップにつながったという。

冬を迎え、新型コロナウイルスの感染が再拡大し、外出を控える人も依然多い。
そうした状況も踏まえ、「アカカベ」では、こうしたシステムも活用して今後も売り場を改善し、客が商品を短時間かつスムーズに購入できるように努めたいとしている。

現場のオペレーションが変わり、タイミング良く商品が並ぶ仕組みが整えば、私たちは、今よりももっと、欲しいものを欲しい時に買えるようになると期待できる。
コロナ禍で、こうしたテクノロジーが生活をどこまで便利にしてくれるのか、注目したい。

(フジテレビ経済部 西村昌樹記者)