最強寒波により全国各地で歴史的豪雪となっている日本列島。

週末には再び大雪となる可能性が出てきていますが、実は衛星画像から、大雪をもたらす危険な雲を見分けることができるのです。天達気象予報士に聞きました。

大雪判断のポイントは「大陸と雲の距離」

こちらは12月16日(水)午前6時と、18日(金)午前5時の雲の様子を捉えた衛星画像です。どこに注目すれば、雲から大雪が降るか判断できるのでしょうか?

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ポイントは、大陸と日本海の雲との「距離」です。比較してみると、16日は距離が短く、18日はかなり離れていることが分かります。

この雲の距離を「離岸距離」といい、この幅の違いで「大雪になるかどうか」を判断することができるのです。

離岸距離が短いと…強い寒気により雲が発生

16日(水)のように離岸距離が短い場合、寒気の吹き出しが非常に強まっていることを示しています。そうすると、シベリア大陸から寒気がやってくると、日本海に出てあっという間に雲が形成されてしまいます。

そして、日本海上を移動するうちに温かい海水から水蒸気を大量に吸収。そうして発達しながら日本海にやってきた雲が大雪を降らせるのです。

18日は離岸距離が長く大雪リスクは減少

一方、18日午前5時の衛星画像を見てみると、大陸と雲の位置が随分離れたことがわかります。「離岸距離が長く」なっているのです。

この場合、雲が出来始めるのは日本海の真ん中あたり。そうすると、海上で雲が発達しきらないまま日本にやってくることになります。そのため離岸距離が長い場合は、大雪にはなりにくいのです。

18日は大雪のリスクは低くなりそうですが、週末にかけて再び大雪の可能性がでてきています。大雪による交通機関の乱れなどに引き続き十分な注意が必要です。

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(とくダネ!『あまダネ!』12月18日放送)

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