約15kmに渡り車1000台超が立ち往生

今シーズン一番の最強寒気によって列島各地に続く大雪。

12月17日午後1時の積雪が平年の約8倍の183cmに上った新潟県湯沢町では、前日から相次ぐ車の立ち往生が深刻な事態となっていた。

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車で立ち往生の男性A:
7時過ぎ(から)なので、もう5時間近く(立ち往生)ですかね。

――ガソリンは大丈夫ですか?

車で立ち往生の男性B:
まだ半分ほどあるので、おそらく平気だろうとは思うんですけど。この後どれだけ持つかわからないんで…缶コーヒー1本買っただけで何もないんですよ

警察によると、関越自動車道では1000台を超える車が立ち往生していて、解消のめどは立っていない。

新潟県は立ち往生の解消や車内にいるドライバーの安全確保のため、自衛隊に災害派遣を要請。それを受け、政府は現地へ陸上自衛隊員約100人の派遣を決めた。

車で立ち往生の男性C:
とりあえずは早く出たいです。早く高速を降ろさせてほしいですね。

東日本高速道路によると、関越自動車道は上りの塩沢石打インター付近を先頭に15km、下りは湯沢インター付近を先頭に15kmでそれぞれ立ち往生が続いている。

関越自動車道(新潟県南魚沼市)の17日午後5時48分のライブ映像を見た榎並キャスターは…

榎並大二郎キャスター:
雪が舞っていて完全に車が立ち往生しています。日が落ち気温も低下していて、車内の人たちの体力も心配されます

陸上自衛隊は、車で立ち往生している人たちに水や毛布の配布、燃料補給を支援するため、新潟県上越市の高田駐屯地から50人、新発田市の新発田駐屯地から43人、合わせて93人を現地に派遣し、まもなく活動を開始するという。

さらに冷え込む夜を迎える現場では、一刻も早い立ち往生の解消が待ち望まれている。

わずか3日で…群馬で2m超の積雪

歴史的な積雪となっているのは、群馬県みなかみ町。大雪で家から出られなくなった女性の姿があった。

女性:
お姉ちゃん大丈夫ですか?

家から出られなかった女性:
やっと出てきた

腰あたりまで積もっていた雪を崩しながら脱出することができた女性は…

家から出られなかった女性:
慣れてはいるんですけど、いっぺんに降っちゃっているから…

みなかみ町藤原では、15日午前1時時点で積雪は0cmだったが、たった3日間で2m8cmもの高さまで雪が積もった(17日午後4時時点)。

記者:
この先が積雪2m以上を観測した藤原地区なのですが、蛇行した山道に雪が積もっていて大変危険な状態になっています

兵庫で6集落が孤立 スキー場では死亡事故も

一方、兵庫県新温泉町では大雪の影響で倒木が相次いでいることなどから、4つの集落73世帯が孤立している。

隣の香美町にある信号機のランプは消え、商店の電気も消えて停電となっている。

香美町の男性:
停電ですね。テレビが映らないから携帯を情報源にしようと思ったけど、それがダメで完全に情報はシャットアウトされている

新潟県湯沢町のかぐらスキー場では、東京からスノーボードに来た三堀真由子さん(33)が新雪に埋まり窒息死する事故があった。

事故当時は吹雪いていて視界が悪く、警察は三堀さんがスノーボード中に誤って新雪にはまって転倒し、雪に埋まったと見て詳しい事故の状況を調べている。

今後も日本海側を中心に大雪に警戒

さらに、この冬一番強い寒気の影響で東京都心では17日朝、初の冬日となる最低気温氷点下0.1℃を観測した。

今後も日本海側を中心に大雪が予想されていて、群馬北部や新潟、東北では19日から再び雪が強まる恐れがある。

【予想降雪量 (18日午後6時~19日午後6時までの多い所)】

・北陸地方:60~80 cm
・東北地方:50~70 cm
・関東甲信:40~60 cm

大雪による交通機関の乱れや着雪による倒木・停電に十分な注意が必要だ。

(「イット!」12月17日放送分より)