中学3年生を受け持つ先生がサプライズイベント

期末テストが終わったばかりの中学3年生。ほっとした表情を見せる生徒たちとは違い、先生はなんだかソワソワしていた。

槙原淳幹教諭:
ここで本当に気を引き締めて、みんなでよし行くぞという空気になって、入試を迎えるための集会になるので

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実はこれ、先生の迫真の演技。岡山・津山市の津山西中学校の3年生を受け持つ先生たちは、生徒たちへのサプライズイベントを計画していた。

保田律子教諭:
まだ全然気が付いてないです。ドキドキしている

それは、進路指導の集会が突然、お笑いステージに変わるというもの。2人の生徒だけ、気分が悪くなったことにして別室に身を隠し、内緒で協力していた。

村地新君:
5時間目に、サプライズで漫才をする

藤井颯太君:
閑谷研修でショートコントやったことがあって、それで気に入られたみたいで、こういうことになっている

2人の漫才は…

村地新君:
うどん屋があるな。入ってみようか。大将、いい湯切りだね

藤井颯太君:
もぐらたたきです

修学旅行に代わる思い出を…

何も知らない生徒たちが、体育館にやってきた。

芦田俊彦校長:
みんなの修学旅行は、なかったということになってしまった

校長先生の演技のあと、その瞬間が訪れた。

芦田俊彦校長:
申し訳ありませんでした。…と言って終わったら、みんなの中学校生活は楽しいものでなくなってしまう。サプライズの始まりです

新型コロナの影響で、修学旅行に行けなくなった生徒たちに思いっきり笑ってほしいと、先生たちが力を合わせて手作りしたステージ。

校長先生には、大役が待っていた。

ステージ2時間前…

芦田俊彦校長:
コントで、“しりとり面談”というのをやることになっています

3年生の担任から、おせんべい2枚で頼まれたというが…

芦田俊彦校長:
逆に修学旅行に行けなかったから、こういうことが経験できたとか、こういうのが見えたとか、見せてやりたいと思った

芦田俊彦校長と定久秀明教頭のコントは、高校受験の面接に悩む受験生が、神様のお告げで、しりとりをしながら面接に挑む内容。

芦田俊彦校長:
こう見えても15歳、中学生です

定久秀明教頭:
年はいくつです

芦田俊彦校長:
…、母さんが私を産んでくれて15年になります

定久秀明教頭:
つまり15歳なんです

芦田俊彦校長:
、根っからの15歳です

特命を受けた2人の生徒も負けてはいない!

藤井颯太君:
やってやるぜ力のかぎり。かぎりなく苦しむ人がいるかぎり。かぎりある自然を…

村地新君:
かぎりかぎり、うるさい!

次長課長 河本準一さんからもメッセージ

そしてもう1つ、サプライズが待っていた。困難な時代を生きる生徒たちに励ましのメッセージをもらえないかと、先生たちは、お笑い芸人に手紙を書いていた。
答えてくれたのは、岡山出身のお笑い芸人、次長課長の河本準一さんだった。

次長課長 河本準一さん:
おめぇに食わせるタンメンはねぇ

先生たちのサプライズは、それぞれの道を歩んでいく3年生たちへの全力のエールだった。

生徒たち:
いい先生たちだなって思いました

生徒たち:
修学旅行とはまた違ったかたちで、いい思い出になった

塩津純教諭:
思うようにいかない時に、どうやって自分でポジティブに考えて、前向きに進んでいくかっていうのを考える一つのきっかけになってくれれば。ピンチはチャンスじゃないですけど

先生たちの思いは、未来に羽ばたく生徒たちの大きな力となるはずだ。

(岡山放送)

岡山放送
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