2024年6月に鹿児島市の認定こども園で起きた事件の控訴審が、11月5日に福岡高裁宮崎支部で開かれ、即日結審した。当時2歳の男の子の首をカッターナイフで切りつけ、殺害しようとしたとして、一審で懲役10年の判決を受けた元保育士の女が被告人質問で反省の言葉を述べた。判決は12月3日に言い渡される。
一審で懲役10年、被告は即日控訴
殺人未遂と傷害の罪に問われているのは、南九州市知覧町西元の元保育士・笹山なつき被告(24)である。

判決文などによると、笹山被告は2024年6月、当時働いていた鹿児島市の認定こども園で、当時2歳の男の子の首をカッターナイフで切りつけた。男の子は全治1カ月のけがを負ったとされている。
一審の最大の争点は、殺意があったかどうかだった。2026年7月の判決公判で鹿児島地裁は笹山被告の殺意を認め、懲役10年の実刑判決を言い渡した。笹山被告はこれを不服として、即日控訴していた。

弁護側は「合理的な疑いがある」と主張
11月5日に開かれた控訴審で、弁護側は「殺意を認定した一審の判決には合理的な疑いがある」と主張した。そのうえで「懲役10年は不当に重い」として、判決の見直しを求めた。
一方、検察側は控訴の棄却を求めている。一審で認定された殺意の有無と、刑の重さが、控訴審でも焦点となった形だ。
被告人質問で「申し訳ないの言葉で済まない」
この日は弁護側による被告人質問が行われた。被害者への気持ちを問われた笹山被告は、「申し訳ないの言葉で済まないことをしてしまった」と、まっすぐ前を見たまま、反省の言葉を口にした。

判決は12月3日
裁判は5日のうちに結審した。控訴審の判決は12月3日に言い渡される。一審の判断が維持されるのか、見直されるのか、福岡高裁宮崎支部の判断が注目される。

