11月7日は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬の始まりを迎えます。
暦の通り、この週末は日本列島に強い寒気が流れ込み、全国的に季節が一歩進みそうです。
北海道では平地でも雪が積もるおそれがあり、大雪や暴風による交通への影響に警戒が必要です。
北海道は本格的な雪 暴風による交通障害に注意
週末は日本海北部で低気圧が急速に発達する見込みです。
これに伴い北海道付近では風が非常に強まり、沿岸部では最大瞬間風速35メートルが予想されていて、暴風となるおそれがあります。

さらに、上空には12月上旬並みの強い寒気が流れ込むため、日本海側を中心に本格的な雪となりそうです。
北海道の日本海側では、7日の正午までの24時間で30センチ、さらに8日の正午までで40センチ前後の降雪が予想されており、大雪による交通機関への影響や暴風雪による視界不良のおそれがあり、車の運転などに注意が必要です。
また、北海道周辺の海上は大しけとなる見込みで、高波にも警戒してください。
関東は晴天続くも北風ひんやり 山沿いでは雪の可能性
一方、関東から西の太平洋側はおおむね晴れる所が多く、お出かけ日和となりそうです。

東京都心の最高気温は21度前後と、平年よりやや高くなる見込みです。ただ、北風がやや強く吹くため、朝晩を中心に空気はひんやりと感じられそうです。
また、群馬県や栃木県の山沿いでは雪の降る可能性があります。紅葉狩りなどで山間部へ向かう際は、最新の気象情報を確認するようにしてください。
冬を連れてくる「西高東低」
今回は「西高東低」の冬型の気圧配置となり、北日本の上空に師走並みの寒気が流れ込みます。

「西高東低」とは、その名の通り、日本の西側に高気圧、東側に低気圧がある状態です。冬になると大陸が海よりも早く冷えるため、中国大陸には冷たい空気が溜まります。冷たい空気は暖かい空気よりも重いので「シベリア高気圧」が発達します。
一方、日本の東の海上では低気圧が発達しやすくなるため、西の高気圧と東の低気圧との間で気圧差が大きくなります。
すると、日本付近には北西から冷たい季節風が吹き込むようになります。これが「西高東低」が冬型の気圧配置と呼ばれる理由です。
さらに、この季節風は日本海を渡る間に水蒸気をたっぷり含むため、日本海側では雪雲が発達しやすくなります。一方で、山を越えた太平洋側では乾いた空気となるため、晴れる日が多くなるのが特徴です。
今週末はまさにその典型的なパターンとなり、北海道では雪や吹雪に注意が必要です。一方、関東の平野部は晴れる所が多いものの、北風が強まり、季節が一歩進んだことを感じる週末となるでしょう。
台風のたまごは7日にも台風へ
現在、日本のはるか南の海上には台風のたまご(熱帯低気圧)があり、西寄りに進んでいます。
7日にも台風へ発達する見込みで、台風32号が発生すれば、32年ぶりとなります。

現時点では沖縄方面へ進んだ後、Uターンするように進路を変え、父島付近へ向かう予想ですが、まだ予報の不確実性が大きく、今後の進路には幅があります。
来週以降、最新の台風情報に注意してください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

