カメラの前でトランプ節を繰り返しました。
アメリカ中間選挙の歴史的大敗から一夜明け、トランプ大統領が取材に応じました。
一方、敗因を巡り、政権内では早くも不協和音が生じています。
日本時間5日午前3時ごろ、ようやく報道陣の前に姿を見せた“敗軍の将”は拍手に包まれていました。
気前よくサインに応じ、「OK、もう十分だろう!」とひと言。
歴史的惨敗を喫した中間選挙から一夜明け、記者団の取材に応じたトランプ大統領。
トランプ大統領:
私が候補者だったら我々は勝っていたでしょう。アメリカは今、歴史上かつてないほど成功しています。
いつものトランプ節を繰り返しますが、政権内には不協和音が生じていました。
大統領の通信簿とも称される中間選挙で、自身が率いる共和党が歴史的惨敗。
渦中のトランプ大統領はその敗因について「(Q. 共和党大敗はイラン戦争が原因?)おおむねその通りです。短期的にガソリン価格を少し押し上げたからです。しかし、もう一度やり直すとしても同じことをしなければなりません」と述べ、イランへの攻撃が敗因としつつも改めて正当化。
さらに、選挙戦の後悔について聞かれるとトランプ節で「私の名前が投票用紙にあれば勝利していたでしょう。集会には毎回、何千人も詰めかけていました。私が候補者だったら勝利していました」と答えました。
また、自身のSNSに投稿した議会の法案などへの拒否権を巡っては、「民主党が破壊的な行動をとらない限り、恐らくうまくやっていけるだろう」「ただ、私には拒否権がある」と民主党をけん制しました。
選挙から一夜明けたこの日、トランプ大統領はホワイトハウスで建設中の宴会場を視察。
トランプ大統領:
シャンデリアが並ぶところと大理石の床を想像してください。世界で最も美しい宴会場になります。
何事もなかったかのように振る舞い、作業員のサイン攻めに笑顔で応えていました。
今回の選挙でまさかの敗北が相次いだ共和党。
上院選では、強固な地盤だったカンザス州やサウスカロライナ州などで議席を失い、7つの州が共和党カラーの赤から民主党カラーの青に塗り替えられました。
テキサス州も、その1つ。
38年ぶりに民主党候補が共和党候補に勝利しました。
民主党候補のTシャツは完売間近の人気ぶりだといいます。
民主党支持者:
ようやく私たちの価値観が政治に反映されるようになって、本当に涙が出ました。
一方、トランプ政権内では“戦犯さがし”が始まっています。
訪米中の小泉防衛大臣と筋トレを行い、来日した際にはスカジャン姿も披露したヘグセス国防長官。
今、“戦犯”として責任を問う声が上がっています。
CBSニュースはトランプ大統領が側近らに対し、ヘグセス長官を続投させるべきか意見を求めていると報じましたが、トランプ大統領は交代説を否定しました。
政権内で生じる不協和音は他にも。
バンス副大統領は、SNSに共和党惨敗の原因はイラン戦争にあると投稿。
2年後の大統領選を見据え、イランとの戦闘の正当性を主張するトランプ大統領と距離を置く姿勢をにじませました。
逆風が吹くトランプ大統領。
今後は苦しい政権運営を迎えることになります。
