トランプ政権への審判となる、アメリカの中間選挙。
開票は日本時間の4日午前から全米各地で始まっていましたが、複数のアメリカメディアが、上院、下院の両方で、野党・民主党が過半数を獲得したと報じた。
長年、共和党の牙城だったテキサス州では、38年ぶりに民主党候補が勝利し、涙を流して喜ぶ人々の姿があった。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、FNN・ニューヨーク支局の松浦武司記者が現地から伝えた。
■民主党会場に広がった歓喜
【松浦武司記者】
民主党の支援者らが集まる開票イベントの会場には、間もなく夜中・午前0時を迎える時刻になっても多くの人が残っています。
テキサス州の上院選では長年、共和党が議席を独占してきました。2年前の大統領選挙でもトランプ氏が大差で勝利しており、まさに“共和党の牙城”だったと言えます。
そのテキサスで38年ぶりに民主党候補が勝利したことから、会場では多くの人が涙を流して喜んでいました。
複数のアメリカメディアは、野党民主党が下院に続いて上院でも過半数を獲得し、多数派を奪還することが確実になったと報じました。
これにより民主党は上下両院で多数派を握ることになり、トランプ大統領にとっては大きな打撃となります。
■ 回転寿司は「1皿600円」、トイレットペーパーは「1ロール100円」
なぜ共和党の牙城で民主党が勝利したのか。
当日の投票所での取材で、複数の方がトランプの大統領から今回民主党に鞍替えしたと答えていました。
理由を尋ねると、「物価が高くなっただけで暮らしが良くなったという実感ができない」という声が返ってきました。
トランプ大統領への期待が多かった分、落胆も大きかったのではないかと受け止めています。
実際にアメリカで暮らしていると、物価高を日々感じます。回転寿司が1皿4ドル(600円ほど)で、トイレットペーパーは1ロール100円しています。
■ 政治に目を向けた若者たちと「お金持ちのための政治」への不満
私は選挙前日からテキサスに入っており、民主党の会場では非常に若い人が多いことに気づきました。
勝利したタラリコ候補の演説を聞き、これまで政治に興味を持っていなかった人が関心を持つようになったとの声があり、「若い人のパワーがすごい」とも感じました。
タラリコ候補は「(現在は)お金持ちによって、お金持ちがお金持ちになるためだけに政治が行われている。(そんな現状から)皆さんが幸せになるように私がこれから変えていく」と主張しています。
有権者への取材でも同様の声が聞かれ、暮らしが豊かになったと実感できないことが今回の結果に結びついたのではないかとみています。
(松浦記者の報告はここまで)
■ 橋下氏が指摘「所得再分配の失敗」
これらの松浦記者からの報告を受け、橋下徹氏は物価高と投票行動の関係に触れた。
橋下徹氏:世界各国では“物価高”に対して、政治にものすごい厳しい姿勢を取りますよね。
橋下氏は、物価高に我慢してしまうのは日本ぐらいだと述べ、消費税の増税には強い声が上がる一方、物価高には声が上がりにくいと指摘した。
アメリカは国全体で見れば資産も収入も増えているものの、トランプ大統領の減税政策などで資産や収入が増えたのは一部の上位層で、中・低所得者層は減っていると言う。
橋下氏は「やはり失敗したのは所得の再分配」とし、「所得の再分配っていうのは、アメリカだけに限らず日本も世界どこでも今一番重要な政策だと思いますよね」と語った。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年11月4日放送)
