5日朝に台風31号が襲ったのは、伊豆諸島にある東京の離島・新島です。
午前8時ごろの新島では、岸壁に巨大な荒波が打ち付けている様子がみられました。
海から強風が吹きつけるたびに、激しい波が港に押し寄せていました。
台風31号が最接近した東京・八丈島では、4日夜から雨が降り続き、5日朝になってから土砂降りの雨となっていました。
川では茶色く濁った水が濁流となって押し寄せ、降り続く雨で名産品の観葉植物の畑は完全に水没してしまいました。
台風31号に伴う高波は列島にも迫ってきていました。
取材班が向かったのは、神奈川県の湘南エリアと小田原市を海岸線に沿って結ぶ「西湘バイパス」で、防波堤にぶつかった高波が道路の間近までに迫っていました。
高波は、静岡の有料道路「熱海ビーチライン」でもみられ、突然、強風にあおられた波が道路に打ち付けていました。
こうした高波の影響で、熱海ビーチラインは熱海方面が通行止めになる事態となりました。
一方、千葉・銚子市にある「犬吠埼」の海も大きな波が打ち寄せ白波が立つなど、普段とは違う荒々しい表情を見せていました。
強風が吹き荒れる中、犬吠埼の灯台には観光客の姿があり、「海がすごく荒れていて白波が立ってて。初めてこんな荒々しい犬吠埼からの景色を見た」「銚子の犬吠埼だと実感した。よけい実感が湧きます。荒波と強風で」などと話していました。
台風31号は豪雨被害に遭った千葉県にも大雨をもたらしました。
2026年8月の千葉豪雨などで大規模な冠水被害に遭った千葉・大網白里市では、台風31号がもたらした大雨で、またしても冠水が発生しました。
道路を走る車は大きな水しぶきを上げ、道路のすぐ横の川は増水していました。
2026年9月に千葉県を襲った台風25号。
千葉・富津市では、国道に面している高さ約60メートルの斜面が崩落し、約1カ月半たったいまも現場は生々しい爪痕が残されたままとなっていました。
現在も国道は通行止めとなっており、買い物や病院に行けない住民もいて、市民の生活に大きな支障をきたしています。
近隣住民:
一番はやっぱり買い物。車がない人はダメ。電車で行っても1時間に1本とか2時間に1本。
通行止めとなった国道の目の前でバイク店を営む男性からは「お客さんが道路通れないから、カブやスクーターの修理が来なくなった。(Q. 売り上げの影響は?)3割ぐらい減った感じ。これまた崩れたら怖いですよね。昨日も結構雨が降っているので、二次災害があって(道路が)ふさがったりすると困る」という悲鳴が聞こえてきました。
崩落した崖のすぐそばにあるカフェも、閑古鳥が鳴いていました。
カフェを営む女性:
かなり…(売り上げは)かなりひどい。やっぱり少ない。(通行止め解除は)年内はちょっと無理ではないか…。(来年)1月に入ると思う。
台風31号の影響などで、千葉県では5日朝、鴨川市で12時間に125.5mmと平年の11月のひと月に匹敵する激しい雨を観測しました。
千葉・松戸市の農園では台風による大雨で水浸しとなっていました。
戸張農園・戸張恭隆さん:
こちらが畑になります。足元の水がすごいので気をつけてください。
畑の周辺にも大きな水たまりができ、さらに畑に植えられていたホウレンソウも雨粒でぬれていました。
一歩、畑に踏み入れると雨の影響で、畑の土がやわらかい状態になるという異変がみられました。
戸張農園・戸張恭隆さん:
(畑の)水分が多くて潜ってしまう。この状態は良くない。これ以上雨は降ってほしくない。
さらに、畑の土が水分を吸いすぎると根腐れの原因になるといいます。
5日に収穫していたのは、通常の3分の1ほどの大きさのミニ白菜です。
2026年9月の長雨の影響で実がスカスカの状態となっていました。
戸張農園・戸張恭隆さん:
触ってみると、やわらかい状態のまま成長している白菜が多い。雨の量もすごく関係している。硬い白菜にならず、出荷できないまま終わってしまう可能性がある。
さらに、葉っぱも黄色く変色していました。
この農園では、雨の影響でミニ白菜やホウレンソウなどの野菜が通常の1割ほどしか出荷ができておらず、被害額は約500万円に及んでいるといいます。
戸張農園・戸張恭隆さん:
災害級の雨が来ると農家として何もできない、自然現象なので。野菜を守ることはどうしても不可能。(台風が)来ないことを祈るしかない。
一方、東京都心は北風がビュービューと吹きすさび、最高気温は16.5度までしか上がらず、4日に続き今シーズン最低を記録しました。
