岩手県久慈市と近隣の町や村で構成される「久慈医療圏」では、2026年8月末から医療機関で、お産を受け入れられない状況となっています。
これを踏まえ久慈市の消防署で11月5日、救急隊員が突然の出産への対応を学ぶ研修会が開かれました。
救急隊員
「発露状態と思います。自宅分べんでいきます」
研修会は久慈消防本部が開いたもので、管内の救急隊員37人が参加しました。
5日は、県立久慈病院の助産師らが講師として招かれ、急な出産への対応を学びました。
研修は、妊婦が自宅や救急車の中で出産することになった想定で行われ、救急隊員たちは赤ちゃんの体を拭いたり、乾いた布で隙間なくくるんだりする手順を確認しました。
久慈市・洋野町・野田村・普代村で構成される久慈医療圏では、県立久慈病院が唯一お産を扱う施設でしたが、産婦人科の常勤医師の事情により、2026年8月30日以降、受け入れを停止しています。
こうした背景を踏まえ、久慈消防本部は、今後、救急の現場での出産対応の可能性が高まるとみて、今回の研修を初めて開いたということです。
9月に救急車の中での出産に対応した救急救命士の粒來真貴さんは、日頃から訓練を重ねる大切さを感じています。
久慈消防署救急救命士 粒來真貴さん
「救急隊としては、分べん対応は年に1回か2回になるが、今後はしっかり訓練し、現場につなげたい」
5日は、赤ちゃんの健康状態を判断する方法などの講義も行われ、久慈消防本部では、今後も必要に応じて研修会を開き、急な出産への対応力向上に努めたいとしています。
