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ホワイトハウスだけ見ていてもわからない。ワシントンで唯一の日本人ロビイストが語るアメリカの政策形成の仕組み|FNNプライムオンライン
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ホワイトハウスだけ見ていてもわからない。ワシントンで唯一の日本人ロビイストが語るアメリカの政策形成の仕組み

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そもそも、みなさんは年間に議会に提出される法案の数は何本くらいだと思いますか?

ワシントンでは年間に提出される法案の数はその年により若干違いますが、8000本にものぼります。そのうち、実際に立法化されるのは4~8%程度です。今期はわずか2%となっています。

そのため、提出されるすべての法案を追いかけるのは不可能であり、意味もありません。重要なのは、自社や業界に影響する法案を早く見つけ、成立可能性と影響度を見極めることです。

ロビイストが政策形成をナビゲートする

では、どの法案を追い、いつ動くべきなのか。可決の見込みはどこで判断し、支持する法案を前に進めるには誰に働きかければよいのか。

こうした判断には、制度の知識だけでなく、委員会、議員、補佐官、政党、業界団体の関係を読む力が必要です。そこで必要とされるのが、ワシントンのエコシステムに詳しく、広いネットワークを持ち、この世界をナビゲートするのを得意とする「ロビイスト」たちです。

ロビイングとは、単に議員へ陳情することではありません。企業、業界団体、労働組合、非営利団体、そして市民など、多くのプレイヤーが関わる政策形成の中で、現場の情報を適切な相手に、適切な時期に届けることです。

大統領による短期の政策変更を見据えながら、議会がつくる長期のルールにも関与します。多くのプレイヤーの中からいかに「現場の声」をポリシーメイカーに届けるかが、企業ロビイストの仕事です。

『ワシントン・ゲーム』(扶桑社)

海野有里
ペン・クオーター・コンサルティング代表、米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員

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海野有里
海野有里

ペン・クオーター・コンサルティング代表 、米シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員。
ジョージ・ワシントン大学大学院(国際関係学)修了後、米投資コンサルティング会社・G7グループに入社。その後、北米トヨタ自動車のワシントン事務所(政府渉外部門)に25年間勤務し、米政府・議会の通商政策や法案に対するロビイング活動に従事する。2024年に退社後も引き続きワシントンを拠点に、それまでの経験や人脈を生かして、アメリカで事業を展開する日本企業や政府機関へアドバイザリーを提供している。本書は初の著書となる。

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