正副議長のポストをめぐる金銭授受疑惑。新たなポストに就く際には、蔵内前議長をはじめとする自民党県議団幹部への飲食やゴルフ接待は、避けては通れない“慣習”だったとみられるが、自民党幹部3人がゴルフ接待を受けていたことを認めた。しかし、更に驚いたのは、支払いをしていない理由だった。
委員長就任でも『ゴルフ接待』
福岡県議会で問題となってきた議長・副議長就任にからんだ金銭授受疑惑。局面が大きく動いたのは、10月23日の井上正文(いのうえ・まさふみ)県議による告発が、きっかけだった。

「『蔵内相談役のところに、ゴルフコンペのお願いに行ってこい』というご指示をいただきました。実質的に私が自己負担した額で言うと、80万円くらいだったと思っています」

Q自民県議団の幹部5人は、負担をしていないのか?
「そうですね、結果としては支払いはなかったです」と答えた井上県議。

2023年、農林水産委員長に就任した井上県議は、自民党幹部を招待したゴルフ会の開催を強要され、いわば5人組の『接待』をさせられた形だ。

議長や副議長だけでなく、各委員会の『委員長』に就任するためにも幹部への接待が必要だったとなれば、県議会の闇が更に大きく広がっていることになる。その事実関係を確認すべく、当事者に直撃した。

「支払ってない、請求まだない」
Qゴルフ代は支払われましたか?
【自民・松本国寛県議】
A「支払っていないですよ。請求が、まだありません。『一生懸命そういった接待したいんだな』と思ったので、私は行かない訳にはいかないし」

【自民・原口剣生県議】
「行って、ゴルフが終わってお金を払おうとしました。(中略)払おうとしたら、『いや合算して払いますから鍵をください』ということで鍵を渡しました。そして帰ろうとしたら、『懇親会があります』「あ、そう」と。(中略)食事・お酒が出たので、その日の宿泊は仕方ないじゃないですか」

「僕たちは、お金を払う予定にはしていました。『会費はいくら』とかの案内がないので、ここまで大変申し訳ないが、延び延びになった。井上県議から『これだけかかりました』と言われれば、すぐ払うつもりはあります」
【自民・松尾統章県議】
「結果的に、その時の費用は払っていないと思いますよ。次の日かな、井上県議には『色々お金がかかったでしょう。あれだったら言ってください、請求を』と言ったら、『いやいや』とあやふやになっていた。お気遣いいただいたので、別の機会にお返ししようと。4月だったか、井上県議に声をかけて慰労した」

3人とも口を揃えてゴルフ接待を受けていたことを認めた。

自民党幹部によるカネが絡んだ支配の構図が、正副議長ポストに留まらず、どこまで広がっているのか?百条委員会の設置は決まったが、県議会の闇は深く、まだ底が見えない。
(テレビ西日本)

