福岡・北九州市の路上で女性が男に刃物で刺された事件で、警察は逃走していた男を殺人未遂の疑いで逮捕した。警察は事件現場周辺の防犯カメラのリレー捜査などで容疑者宅を特定したという。
傷は内臓に達するほどの深さ
事件現場近くに設置された防犯カメラの映像は、1人で歩いていた女性に近づく男の姿を捉えていた。その直後に「痛い、助けて、助けて」と女性が助けを求める声が確認できる。

事件が起きたのは、2026年10月25日午前4時半頃。現場は北九州市小倉北区の飲食店街が近い中心部。男は突然、25歳の女性の腰の辺りを刃物で刺し、南西方向に逃げて行った。

事件を目撃した人は「店の客が『助けてという女性がいて刺されているかも』と言った。見に行ったら救急車と警察が来ていて、女性は血が出てぐったりして運ばれていた」と状況を話す。

女性は腰を刺され、傷は内臓に達するほどの深さだったという。

刺した男は、近くのコンビニに駆け込んだ女性を追いかけた後、南の方向に逃走。女性は逃げた男について「面識はなかった」と話している。

小倉の中心部で起きた凶行を受け、27日午前7時半頃からは小倉北区内にある全ての小学校で警察官約80人などによる見守り活動が行われた。

防犯カメラのリレー捜査で容疑者宅を特定
一方で、警察は『見守り』と時を同じくして男の逮捕へと動いていた。

犯行現場から約1キロ離れた場所で27日午前7時15分頃に撮影された防犯カメラの映像。捜査員が男の自宅の方へと駆け寄っていく様子が確認できる。

警察はその後、北九州市小倉北区内に住む職業不詳・山口謙二容疑者(52)を殺人未遂の疑いで逮捕した。早朝から容疑者の家の前で待っていた警察は、容疑者が部屋から下りて来たところを路上で逮捕したという。

警察は事件現場周辺の防犯カメラのリレー捜査などで山口容疑者の自宅を事件当日に特定していた。

山口容疑者を知る人は「そういう人ではなかったんだけど…。もの静か。けっこう静かな人だった」と驚きを隠せない。

刃物を隠し 現場を訪れたか
警察の調べに対し山口容疑者は「意味が分からないし知りません」と容疑を否認しているという。

捜査関係者へのその後の取材で、山口容疑者が事前に刃物を準備し、隠し持った状態で現場を訪れたとみられることが分かった。現場周辺の防犯カメラには、ボディバッグを身につけた山口容疑者が映っていて、刃物は確認されなかったという。

一方で、女性との接点は現状見つかっていないほか、現場付近で待ち伏せするような様子も確認されておらず、警察は、犯行の動機を詳しく調べている。
(テレビ西日本)

