「信号制御機」も老朽化…
更新が必要なのは、ランプや柱だけではない。
信号機の柱に設置されている「制御機」。信号の色などを切り替える、いわば“信号の頭脳”。

この制御機に不具合が起きると、信号の動きにも“異変”が起きてしまう。
「制御機」の不具合が一因とみられる“信号の誤作動”を捉えた映像には、赤から青に切り替わった次の瞬間…、青になったばかりの信号が、一瞬で赤に。そして今度は黄色に変わったかと思うと、再び赤に。

異常な動きを見せたのだ。
埼玉県警によると、年に1回の定期点検を行っており、現在、異常は確認されていないという。
更新基準を超えておらず、老朽化が原因ではないというが、更新基準を超えている場合、このような誤作動につながるリスクもある。

制御機の更新の目安は、製造から19年。しかし、今回取材した信号機の「制御機」は、製造が22年前だった。
更新急務も現場の課題
こうした老朽化した「制御機」は各地にあり、設備の更新が急務のはず。しかし、現場から聞こえてきたのは課題だった。
大野信号設備工業 現場責任者:
信号機の老朽化は待ってくれないと思うので、人材不足は課題かなと思います。発注した工事が(対応できず)漏れている部分も年間通してあり、だいぶ追いついていない。これ以上増えたら、(人手が)だいぶ足りないと。
信号機の更新を進める上で、もうひとつの壁となっているのが「予算の問題」だ。
最も安価な信号制御機でも、更新にはおよそ170万円かかる。老朽化した信号機5万基以上を全て更新するには、およそ890億円に上る計算になる。

ある警察関係者はFNNの取材に対し、「道路標識や横断歩道などの更新も必要なため、信号機だけに予算を充てるのは難しい」と明かす。

警察庁は2030年までに、老朽化した信号機5万基余りのうち、7割近くを更新する予定だという。担当者は「引き続き必要な予算の確保と効率的な予算執行に努める」としている。
(「イット!」10月23日放送より)

