車も歩行者も日常生活に欠かせない信号をめぐり、全国で4分の1が更新の基準を超え、老朽化していることが分かった。実際に老朽化した信号機によって事故につながったケースもあり、更新工事など対策が急がれる。
老朽化で倒壊や落下事故も
私たちの暮らしの安全を守る「信号機」。実は今、全国にある信号機の4分の1が、老朽化しているという。

実際に、老朽化した信号により事故につながったケースもある。
2024年、静岡県では、老朽化が原因で信号機の柱の倒壊が2件発生。さらに、今年4月には鹿児島市の交差点で重さ10キロほどの歩行者用の信号機が落下。落下の原因は、信号機と柱をつなぐ金属部分の腐食とみられている。

全国各地で進む、深刻な老朽化。警察庁によると、昨年度、およそ20万基の「信号機」のうち、更新基準を超えたものは5万基以上。

老朽化率は25.8%に上り、過去最悪となった。
住民から漏れる不安の声
千葉県松戸市の交差点。交通量の多い場所だが、信号機は激しくさびついていた。
製造された年は、今から38年前の「昭和63年」と書かれている。

地元住民:
万が一、落っこっちゃったりしたら大きな事故に繋がる。見づらくもなるから、新しく変えていただいた方が…。
取材班は、この信号の更新工事を行う業者に密着し、信号機が新しくなるまでの作業を取材した。
7人がかりで作業を開始。信号機の交換はクレーンを使って行われた。

長年、雨風にさらされてきた信号機。
作業員:
(ボルト)回るかな…。うわ。かてぇ!音がすごいわ。スゲーさびてるよ。だいぶ固いな。

信号機を柱に固定する金具などがさび、何度もボルトを回すも思うように緩まない。格闘すること、およそ2分、ようやく取り外すことができた。
2日間にわたって行われた工事では、コンクリート製の古い柱も撤去していく。

新たに鋼製の柱を設置し、新しく取り付けられた信号機は、鉄製から、さびに強いアルミ製へ。色がよりわかりやすい「LED」へと取り換えられた。

