神奈川・横浜市にある踏切。
29日朝、取材中に踏切が開いたと思ったら、すぐに警報機が鳴りました。
遮断機が下りる中、踏切を慌てて渡る人たちの姿が。
ここは開かずの踏切なのです。
死亡事故が相次ぐ開かずの踏切。
横浜市鶴見区の生見尾踏切について、市が廃止することを発表。
ところが、地元住民から反発の声も上がっているのです。
一体何が起きているのでしょうか。
29日午前8時、通勤・通学時間帯とあって続々と自転車に乗った人が集まり、踏切が開くのを待っていますが、次々に電車が通りなかなか踏切が開きません。
京急線の生麦駅のすぐ近くにある、この踏切。
問題なのが全長45メートルという、その長さ。
これまでにも警備員が歩行者に大声で呼びかける場面が度々見られ、緊迫することもありました。
踏切の利用者は「長いです。だから途中で(警報機が)鳴り出す」「年寄りなので渡りきれなくて、その間に電車が来ちゃう」と話します。
踏切の中にはJRの路線が3つ、合わせて6本の線路が並びその全長は45メートル。
実際に時間を計りながら歩いてみると、中央部分に待機スペースが設けられるなど複雑な構造で、踏切を渡るのにかかった時間は34秒。
そのため、渡り切れなかった歩行者を係員が補助する場面も。
実際、2024年にはベトナム国籍の26歳の男性が踏切内で電車にはねられ死亡するなど、2013年以降に同様の死亡事故が5件発生しています。
こうした事態を受け9月に横浜市は、この踏切を「12月7日の午前1時をもって廃止する」と発表。
しかし、突然のこの発表に地元の住民からは反発の声も上がっています。
商店街で飲食店を営む藤原さんは「『こんなに急に(踏切が)閉まることある?』というのがまず第一の驚き。行政のやり方には憤りしかないし不信感しかない」と話しました。
踏切がなくなると、生麦駅から線路の反対側に渡る手段は駅から直結の歩道橋だけになります。
しかし、この歩道橋通れるのは歩行者だけ。
多くの踏切を渡る自転車利用者は、約400メートル離れたスロープ式の歩道橋を渡る迂回ルートを通行する必要があります。
ところが、この迂回ルートに地元住民からは悲鳴が上がっていたのです。
電動自転車に子供を乗せた保護者がこのスロープを上るのは厳しいとの声も。
別の踏切を通る迂回ルートもあるのですが800メートルほど離れているため、迂回するための移動距離は1.6kmほどに及ぶといいます。
近隣住民:
急に決まりました。急に皆焦ってます。ママ友聞いても中学校行くお母さんいたり、多いんですよここ、自転車乗る人。
さらに廃止が決まった踏切と直結した駅前通りの商店街からは危機感が。
生麦駅前通り商友会・加藤二紀会長:
困りますよそりゃ、自転車もダメ、車もダメ。本当に商売に限っては、この商店街みな影響あると思いますよ。(売り上げが)相当落ちる、半分くらいに落ちるんじゃないか。
横浜市は踏切の代替手段として、車いすなどでも利用できるバリアフリー歩道橋をすぐそばに設置する計画ですが完成は2033年度と約7年後の予定です。
近隣住民:
(Q. 新しい歩道橋は7年後)え!?そんなに?その間はどうするの?車や電車の人は気の毒。歩く人は我慢して歩道橋通ればいいけど。
住民は踏切廃止に反対する署名を集め11月上旬にも横浜市の原沢新市長に提出する予定です。
