年間300万人が利用する広島空港で11月1日、新たな施設の利用が始まる。
開港以来“最大規模”の増築・改装工事が進む中、国際線の保安検査場は面積が約3倍に拡大。国内線と国際線で分かれていた到着ロビーも一体化する。
国際線の需要増を見据え、広く開放的に
新型コロナウイルスの影響で国際線が全便運休となり、免税店や土産物店のシャッターが下りていた2021年。広島空港は同年に民営化し、四国や山陰などへの旅行客も取り込む、中四国で唯一無二のゲートウェイを目指してきた。
民営化以降、段階的に進められてきた施設のリニューアル。2026年には国内線の保安検査場に行列の緩和を図るスマートレーンを導入し、7月には商業エリアの一部が完成した。そして11月、国際線エリアを中心にさらに新しくなる。
大きく変わるのは、2階の出発フロアにある国際線の保安検査場だ。
これまではターミナルの最も西側に設けられていたが、ターミナル中央の吹き抜け部分を増築し、11月に移転。天井高約15メートルの開放感あふれる空間が広がる。面積はこれまでの約3倍となり、国際線の需要増加を見据えた、ゆとりある出発環境が整えられる。
8番スポットで航空機の受け入れ強化
1階の到着ロビーも変わる。これまでは吹き抜けを挟んで国内線と国際線のエリアが分かれていたが、リニューアル後は一体化。総合案内所も移転し、機能を拡充する。
ターミナル西側では増築によって国際線の搭乗待合室を広げるほか、ビジネスジェット専用施設を新たに整備。11月下旬に運用が始まるビジネスジェット専用ゲートは、VIPの利用も想定した重厚感のあるつくりになっている。
さらに、航空機の駐機場にも変化がある。既存の「8番スポット」をマルチスポット化し、搭乗橋を1本増設。これにより、同じ時間帯に駐機できる航空機の数が増え、多様な運航ニーズに対応できるようになる。
2027年3月には、商業エリアを含む広島空港旅客ターミナルビル全体のリニューアルが完成する予定だ。将来の路線数や旅客数の増加を見据え、国内外から人を迎える「空の玄関口」として、受け入れ態勢の強化が進められている。
(テレビ新広島)

