ロッテ澤村拓一投手(32)が大きな決断をした。11月30日、メジャー挑戦も視野に海外FA(フリーエージェント)権を行使することを表明した。

澤村は「日米42球団と交渉が可能になりましたので、自分のことを一番必要としてくれる球団で腕を振っていきたい。自分の野球人生なので悔いのない選択をしたいと思います」と語った。

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2010年のドラフト1位で中央大から巨人に入団し、ルーキーイヤーには11勝で新人王に輝くと、2016年には抑えで37セーブをマークして最多セーブのタイトルを獲得した澤村。

今季は9月7日に香月一夜也内野手(24)との電撃トレードに。8日に入団会見を済ますと、その日の日本ハム戦に即登板となった。

その時は3―2と1点リードの6回表にいきなりやってきた。

入団会見で背番号は「57」に決まったが、試合用のユニフォームの用意が間に合わず、福嶋明弘バッティングピッチャー(52)の「106」のユニフォームを着てマウンドへ。

先頭の渡辺諒(25)に対して、ファーストストライクはこの日最速の153キロストレートをマーク。そして、148キロの落差のあるスプリットで空振り三振。

続く巨人時代のチームメートであった大田泰示(30)も147キロのスプリットで空振り三振。

さらに、ビヤヌエバ(29)も148キロのスプリットで空振り三振に打ち取ると雄叫び。
圧巻の三者連続三振でデビュー戦を飾った。

井口資仁監督(45)も「頼もしいチームメートが来たという感じ」と高く評価した。

最速159キロのストレートに時として150キロを超える高速スプリット、そして闘志あふれる投球スタイルでその後も8試合連続無失点をマークするなど、今季は22試合に登板。13ホールド、防御率1.71。「8回の男」として、昨季4位のチームの2位躍進に貢献した。

メジャー挑戦か、国内他球団への移籍か、それとも宣言後の残留も認めるロッテに残るのか。42球団の選択肢から「悔いのない選択」をする。

(フジテレビ・加藤忍)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。