8月に行われた全日本中学校陸上競技選手権大会の800メートルで、大分県姫島村の中学生が3位に入賞した。
中学校に陸上部は無く指導者もおらず、さらに島には陸上トラックもないという。
父親のサポートを受けながら、世界を目指す中学生を取材した。
人口約1600人の姫島村にトップレベルの中学生ランナー
人口約1600人の姫島村。この島で育ち、島唯一の中学校、姫島中学校に通う岩本太陽さん。
実は、陸上ランナーとして中学生の年代では全国でもトップレベルの実力者なのだ。
小学6年生の時に豊後高田市の陸上クラブで競技を始めた岩本さん。
中学校には陸上部は無く島には陸上トラックもない。
指導者もいないため、父親の正康さんがサポートしている。
岩本太陽さんの父・正康さんは「連休に練習と大会をたくさん入れてしまったけれど、またこれが強くなるきっかけになるかもしれないし、続けて頑張って欲しい」と息子にエールを送る。

練習コースは幼いころから親しんだ島の道
練習のコースを実際に走ってもらった。
幼いころから親しんだ島の道。海沿いの道を走ったあとは…そのまま山道に入っていく。
この日は父の正康さんが考えた山道を含む1.5キロのコースを2周。山道は傾斜があり舗装もされていないため体幹が鍛えられ丈夫な体づくりにも繋がっているという。
ーー岩本太陽さん
「親がしっかり自分のことを思って練習を考えてくれている」

姫島村から誕生したトップランナー「次は優勝を家族に届けたい」
島で練習を重ね、2026年8月、山口で行われた全日本中学校陸上競技選手権大会で800メートルに出場し、3位入賞。自己ベストの1分54秒48で九州の中学生の新記録だった。
岩本太陽さんは「あと一歩のところで優勝を逃したから、次は絶対、優勝を家族に届けたいと思った。将来の目標は箱根駅伝に出場して、世界陸上にも進出して世界と戦える選手になりたい」と意気込みを語る。
姫島村から誕生したトップランナー。自然の中で育んだ脚力で世界を目指す。


