鹿児島市の市議の要請を受けた市職員が、勤務時間中に共同墓地の草刈りを行い、公金まで使われていた問題で、鹿児島市は作業に当たった市職員の人件費などについて、共同墓地の管理組合に損害賠償請求を行う方針を示した。
「あってはならないこと」――4年間にわたる不適切な作業
この問題は、鹿児島市議会の入船攻一議員の要請を受けた市職員が、勤務時間中に鹿児島市下伊敷にある知念寺共同墓地の草刈りを2022年から2025年の4年間にわたって行っていたというものだ。さらに、62万円余りの公金が支出されていたことも明らかになっている。


税金を使って特定の共同墓地の維持管理が行われていたという事実は、行政の公平性・公正性への疑問を直接突きつけるものであり、市民の関心を集めている。
公金は返還済み、人件費は請求へ
すでに支出された62万円余りの公金については、共同墓地の管理組合から返還されている。しかし、作業に当たった市職員の延べ90人ほどの人件費や燃料費については、まだ精算が済んでいない。
下鶴市長はこの点について、「実際に発生した人件費や燃料費などについて、損害賠償請求を行う方向で検討したい」と述べ、管理組合に対して請求を行う考えを明確にした。

担当者の処分と再発防止策も検討
市は今後、当時の担当者への聞き取りや弁護士らへの相談を進め、該当者の処分を行う方針だ。下鶴市長は「市民から見れば行政運営、事務執行の公平性、公正性に疑義が発生する状況になる。あってはならないことなので、原因究明、再発防止の各種対策を速やかに講じたい」と語り、問題の深刻さを認めた上で再発防止に取り組む姿勢を示した。
市議の要請という形であったとはいえ、勤務時間中に特定の団体の利益になる作業が長年にわたって行われていた事実は重い。鹿児島市がどのように責任の所在を明確にし、再発防止策を打ち出すか、市民の目が注がれている。
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