保育士の園児虐待が認定された佐賀・唐津市の保育園で新たに園長が園児の頬をたたいていたことが明らかになった。園全体の虐待に不安を抱く保護者は再調査と説明を求めていたが県はその予定はないと回答していた。
虐待再発防止の責任者が園児をたたく
問題となっているのは佐賀・唐津市の私立「城内シオン保育園」。この保育園では保育士による園児への虐待が行われていたとして佐賀県は1件の虐待を認定し、園は再発防止に取り組んでいた。

県によると、今年9月30日、園内で園児1人が園長に頬をたたかれたという新たな事案が発生。園児にけがはなかったという。園児の年齢や性別は公表していない。

佐賀県男女参画・こども局 大草昭雄 局長:
再発防止の取り組みを徹底すべき状況の中で、現場の責任者である園長が園児をたたく行為に及んだことは不適切

園長本人から「園児をたたいてしまった」と県に通報があったことで発覚。現在、園長は子どもと接する業務から外れて、園の営業は主任保育士を中心に継続している。
再調査・説明を県に求めていたのに…
保育士による園児への虐待が認定された問題をめぐっては、保護者らが「園の説明に矛盾がある」「園全体で虐待があったのではないか」などとして、県に申し入れ書を提出し保護者への説明や再調査を求めていた。

これに対し県は保護者への説明会と再調査を行う予定はない考えを示していた。

今回、園長による新たな事案が明らかになったことを受けて県の担当者は次のように述べた。
佐賀県男女参画・こども局 大草昭雄 局長:
子どもに対する虐待はあってはならない。県として、子どもの安全と安心を何よりも大切に対応していく。今回の事案に加え、園の保育体制全般にも問題がないかという点も含めて調査を行う

県は今回の通報を受け、保育施設の園長経験者を含む8人で調査団を構成し園の職員への聞き取りに着手していて、唐津市内には県職員を常駐させているという。

調査期間については10月中をめどに進めるとしていて、今後は元職員や保護者などを対象にアンケートを行う方針だ。

