長野県佐久市で、石川県能登地方の特産品を販売する「出張輪島朝市」が開かれました。2024年の豪雨災害で犠牲となった女子中学生の父親も出店し、娘が考えた輪島塗のフクロウの商品も販売しました。
「輪島塗」のお椀や箸に、ノドグロやフグの干物。
朝市わじまのさかなや・二木洋子さん:
「自然解凍でしょうゆつけて食べるだけでいいよ」
10月3日、佐久市で開かれた「出張 輪島朝市」です。
客:
「輪島のものが買えるというのを知っていたので、真っ先に来ちゃいました」
「干物でホッケと赤魚、乾きものを(買った)。少しでも復興支援につなげればと思って」
朝市わじまのさかなや・二木洋子さん:
「全国の方にいろいろ協力していただいて、ありがたいです」
2024年の地震で大規模な火災が発生し、壊滅的な被害を受けた「輪島朝市」。
9月には、豪雨災害にも見舞われました。
災害関連死を含め21人が亡くなり、住宅への被害は1900棟以上にのぼっています。
1200年以上続いてきた伝統の「朝市」も、度重なる自然災害で再開のめどは立たず、全国各地で「出張朝市」を開いています。
佐久市への出張は今回で3回目です。
喜三漆芸工房・喜三鷹也さん:
「僕たちも楽しんでやっていれば、娘も喜んでくれると思うので、それだけです」
伝統の「輪島塗」を扱う輪島市の喜三漆芸工房の喜三鷹也さん。
販売スペースに立てていたのは、娘・翼音(はのん)さんの写真です。
2024年の豪雨で犠牲になりました。
14歳でした。
出品した商品の中には、翼音さんが考えたものがありました。
喜三漆芸工房・喜三鷹也さん:
「僕の父と娘が考えた。最初1羽しか描いていなくて、娘が父に『寂しいから2羽にしよう』ってことで」
2羽のフクロウが描かれた輪島塗のカップです。
裏には「Hanon」の文字も―。
また、2羽のフクロウのステッカーも。
喜三漆芸工房・喜三鷹也さん:
「2羽にするとカップルにも夫婦にも、いろんな形に見えるということで『そっちの方が売れるよ、じいちゃん』って(翼音さんから)アドバイスがあったらしい」
ステッカーを購入した子供:
「かわいかったから(買った)。(イラストは)親子みたい」
母親:
「復興も途中だと思うので、少しでも協力できることがあれば、離れたところでも協力して復興に携わりたい」
客:
「これ(カップ)1個とコースター1個。これ目指して来た、きょう」
カップを購入した客:
「フクロウが笑顔と寝ているのがあるということで、笑顔の方(を買った)。笑顔が続くように。みんなで先を見て幸せになってもらいたい」
販売には、翼音さんの祖母の悦子さんもかけつけました。
翼音さんの祖母・悦子さん:
「ありがたい気持ちで、みんなで頑張ろうって来ました。(翼音さんも)喜んでいると思います」
「ふくろうカップ」には祖母・悦子さんからの手紙が添えられていました。
(手紙)
「今だに信じられず、家族は悲しみの中にいます。これからもはのんの事、想って頂いた人達に感謝を忘れず家族力を合わせて行きます」
今回も多くの客が訪れてにぎわいをみせた「出張 輪島朝市」。
誘致した佐久商工会議所は、今後も続けていきたいとしています。
