行政のAI活用についての話題です。宮崎県の調査によりますと、今年3月末時点で、県内の6割以上の市町村が、すでに生成AIを導入しており、今年度中の導入予定を含めると、全体の8割を超えています。
こうした中、三股町の窓口では、耳の聞こえづらい人のためにAIを活用したリアルタイムの字幕表示システムを導入しました。
(三股町 高齢者支援課の担当者)
「こんにちは。きょうはどうされましたか」
(早瀬 純哉 記者)
「きょうはデイサービスを使いたいと思って来ました」
今年5月、高齢者支援課の窓口に導入されたのは、会話の内容をリアルタイムで字幕表示するシステムです。
(三股町 高齢者支援課の担当者)
「個人の生活に関わる質問を大きな声で、ただひたすら通じるまで大きい声でお尋ねしていた。こちらもやりづらさがあり、相手方もプライバシーが丸聞こえの状態だった」
以前は骨伝導イヤホンを準備していましたが、衛生面への不安の声もありました。そこで、町議会で使っていた「AI議事録システム」を活用し、窓口用の字幕表示として運用を始めました。
使い心地はどうなのか。耳をふさいで体験してみました。
(早瀬 純哉 記者)
「実際に使ってみたんですが、字幕に大きな間違いもなく、ゆっくり大きく、はっきり表示されたので、耳が聞こえなくてもスムーズに進行できました」
このシステムを使うことで、耳が聞こえづらい方への対応時間が、これまでの1時間から30分に短縮できたということです。また、補助金の負担割合など、お金に関する説明の際にも、聞き間違いを防げるというメリットにつながっています。
(三股町 高齢者支援課の担当者)
「高齢者に限らず、聴覚に不安のある方は多くいらっしゃると思うので、全庁的に手続きで使用できたらいいかなと思う」
また、10月1日からは、都城市のホームページでAI窓口が導入されました。AIアバターが音声で応答する会話機能が搭載されています。
県では2028年度末までに、業務の効率化や行政サービスの利便性向上を進め「暮らしの利便性が向上した」と感じる県民の割合を80パーセントに引き上げることを目指しています。
