5日、関東の東の海上を北上している大型で非常に強い台風27号に加え、新たに台風28号と台風29号が発生しました。
日本付近では3つの台風が存在する「トリプル台風」の状態となっています。
特に、台風28号はハリケーンが日付変更線を越えて台風となった「越境台風」です。
現時点で本州へ上陸する可能性は低いですが、太平洋側では高波の影響が続くほか、台風から流れ込む暖かく湿った空気の影響で5日は雨が降りやすくなるおそれがあります。
台風27号が発達ピークへ
台風27号は5日現在、大型で非常に強い勢力となり、日本の東の海上を北上しています。

本州へ直接接近する可能性は低いものの、東日本の太平洋沿岸ではうねりを伴った高波に注意が必要です。
また、台風が運ぶ暖かく湿った空気の影響で、東日本では雨雲が発達しやすい状態となっています。雨が急に強まる可能性もあるため、お出かけの際は折りたたみ傘があると安心です。
数年に一度の「越境台風」28号
新たに発生した台風28号は、アメリカの担当海域から日本の担当海域へ移ってきた「越境台風」です。
日付変更線(東経180度)より東側で発生した熱帯低気圧はアメリカの機関が監視し、ハリケーンとして解析を行います。一方、日付変更線を越えて西側へ入ると気象庁の担当となり、日本では「台風」として扱われます。
今回の台風28号は、5日午前9時に日付変更線を越えたため、台風28号として発表されました。このような越境台風は数年に一度程度といわれる珍しいケースで、2023年の台風8号以来、3年ぶりです。

台風28号は今後も西寄りに進み、一時勢力を弱める見込みです。しかし、その後は再び発達しながら関東の東の海上へ進む予想となっています。
進路にはまだ幅があるため、今後の最新情報をこまめに確認してください。
28号の“あとを追う”台風29号
さらに、これらの台風のあとを追うように進むのが台風29号です。

台風29号は今後発達し、9日ごろには強い勢力となり、その後、父島の南へ進む予想となっています。
進路によっては台風27号、台風28号に続く形となり、太平洋側では高波の影響が長引くおそれがあります。
また、台風が次々と暖かく湿った空気を送り込むことで、前線や低気圧の活動が活発になる可能性もあります。台風本体が離れていても、その影響で雨雲が発達するケースもあるため注意が必要です。
今年は短い時間に強い雨が降り、災害へつながる事例も多くなっています。
トリプル台風の状態はしばらく続く見込みです。台風の進路だけでなく、高波や雨雲の動きにも注意しながら、最新の気象情報を確認するようにしてください。
【執筆:フジテレビ気象センター・気象予報士 岡部茉莉】

