宮崎県都城市で作られているサウナストーンが今、全国から注目されています。レンガのサウナストーンです。都城市でレンガを製造する企業が今年8月からレンガを「サウナストーン」として販売する事業を始めました。こだわりのレンガ作りの技術を生かしたサウナストーンの魅力に迫ります。
(江川 琴実 記者)
「こちらの都城で採れた粘土性の土が最終的にこちらのレンガになり、これがサウナブロックとして使われているんです」
都城市山之口町でレンガを製造している「創宮」。原料となる粘土の採掘から、レンガの製造、施工までを一貫して行う企業です。
(創宮 仙臺晄士 取締役専務)
「ごつごつした岩上の粘土なので、他の粘土の産地と比べると非常に固いのが特徴的ですね」
今年で創業58年目を迎える創宮は、新たな取り組みとして、固い土を生かした耐久性の高いレンガをサウナストーンとして販売する事業を始めました。
(創宮 仙臺晄士 取締役専務)
「サウナのストーンが割れてしまうという話を聞いて、それだったらうちの強度の高いレンガを使って割れにくい(石)ができるんじゃないかと作り始めたのがスタートでした」
販売するレンガは、土の採掘から配合や成形、それに焼きなどの工程を経て、約2年をかけて作られています。
(創宮 仙臺晄士 取締役専務)
「粘り気と、さっきも言った都城の粘土の強さというところをより生かすために、ここで時間をかけて(粘土を)寝かしていくことでよりまた強度が増すということになっています」
創宮のサウナストーンの一番の特徴は「耐久性」。強度をより出すために、十分に乾燥させたレンガを1000度以上の窯で5日間かけて焼き固めます。
(創宮 仙臺晄士 取締役専務)
「しっかり中まで焼いていることで強度がより増しているということですね。(サウナで)水を含んだあとにしっかり蒸発させるというところも、焼き加減で変わってくるので、ここは大事な工程になっています」
こうして完成したレンガのサウナストーンは、耐久性だけでなく、発生する蒸気にも特徴があります。熱した石に水をかける「ロウリュ」を実際に体験してみると…
(江川 琴実 記者)
「暑いんですけど、きめ細やかな暑さ、蒸気がこちらに来てますね」
このサウナストーン、すでに県内の温泉施設で利用されています。小林市の「美人の湯」では、露天風呂に設置されているログハウス式のサウナの石を、今年8月から創宮のレンガに入れ替えました。
(社会福祉法人 ときわ会 坂口和也 理事長)
「最初に入れていたサウナストーンだと一杯、二杯(水を)かけたらすごく焼けるように熱かったんですけど、入れ替えてからすごく蒸気の目が細かくて優しく包むような形に変わりました。刺激が強くないので、ゆっくり安心して入れると思います」
現在、創宮のサウナストーンは、県内だけでなく、全国のサウナ店や温泉施設など約50社から発注を受けているということです。
(創宮 仙臺晄士 取締役専務)
「地元の方に、都城にこういった素材があるんだということ自体を知っていただきたいなというのが大きくありますので、サウナに入って、これレンガかもしれないなと思いながら、是非サウナを楽しんでいただけたらなと思っています」
約60年にわたるレンガづくりの技術を生かした新たな挑戦。都城市から全国へ、サウナストーンという形で、レンガの魅力を発信します。
都城市の土から生まれたサウナストーンは、創宮のホームページからオンラインで購入することができます。
