JAXAが小惑星探査機や科学衛星の電波を送受信するパラボラアンテナを、肝付町の内之浦総合グラウンドに新設する計画を進めていることが明らかになった。既存アンテナの「後継」となるこの施設は、宇宙を学びたい子どもたちの新たな拠点ともなりそうだ。
全国約60カ所から選ばれた内之浦総合グラウンド
新設が計画されているパラボラアンテナの建設予定地は、肝付町の内之浦総合グラウンドだ。JAXAによると、全国約60カ所の候補地の中から、広さや電波の送受信のしやすさなどを総合的に考慮した上で選定したという。JAXAは町から有償でグラウンドを借りて整備する予定で、今後も肝付町と協議を続ける方針だ。

設計寿命を超えた既存アンテナの「後継」
同じ肝付町にある内之浦宇宙空間観測所では現在、直径34メートルのパラボラアンテナが運用されている。しかし、このアンテナはすでに設計寿命を超えた状態で稼働しており、老朽化への対応が求められている。新設されるアンテナはその後継の役割も担うことになり、小惑星探査機や科学衛星との交信を引き継ぐ重要なインフラとなる。
着工は早ければ2027年4月以降
スケジュールとしては、着工が早ければ2027年4月以降となる見通しで、JAXAは2032年度末の完成を目指している。
肝付町の永野和行町長は新設計画への期待を次のように語った。「総合グラウンドは使っていない状態で、アンテナが建つということで期待している。宇宙を学びたい子供たちなどが来てくれるといい」。

使われていなかったグラウンドが宇宙との交信拠点へと生まれ変わることで、地域への経済的・文化的な波及効果も期待される。宇宙に関心を持つ子どもや研究者が内之浦を訪れるきっかけとなれば、肝付町のまちづくりにも新たな可能性をもたらすかもしれない。
【動画で見る▶JAXA 肝付町にパラボラアンテナの新設計画 2032年度の完成目指す】

