福島県では工事現場にも赤べこが登場し、その可愛らしさが話題となって一般家庭で“飼われる”こともあります。
縁起物として親しまれてきた赤べこが、思わぬ進化を遂げていました。
■観光物産館に並ぶ赤べこグッズ
福島県観光物産館には、約200種類もの赤べこ商品が並んでいます。
人気商品のひとつが「会津あかべぇサブレ―(10枚箱入り・1,080円)」で、幅広い世代に親しまれています。
このほか、浅野撚糸の「タオルマフラー(2,530円)」など、日常使いできる赤べこモチーフのアイテムもそろっています。
館内でひときわ存在感を放つのが、大きな赤べこ。実はこれ、工事現場で使われる“赤べこバリケード”で、物産館でも扱われている人気のグッズです。
■SNSで話題の「赤べこバリケード」
会津若松駅前では、ずらりと並んだ赤べこバリケードが観光客を迎えています。四つん這いではなく、縦長で立っている姿が特徴で、SNSでも話題になっています。
訪れた人からは「赤べこらしさがあって良い」「目が見開いていて変だけど可愛い」といった声が聞かれ、街の新しい名物になっています。
このバリケードを開発したのは、会津若松市の「ワシオ商会」です。福島県にはご当地バリケードがなかったことから、工事現場のネガティブな印象を少しでも明るくしたいという思いで生まれました。黄色い腕章テープや大きく開いた目で存在を知らせるなど、安全面にも工夫がされています。
■家庭で“飼う”人も登場
街で見かけて一目ぼれし、自宅に迎え入れる人も増えています。ドアストッパーとして使う家庭もあり、今では3匹を“飼っている”という人もいました。
「見ていると和む」「赤ちゃんを見ているような気持ちになる」といった声もあり、赤べこバリケードは工事現場だけでなく、家庭でも癒しを届けています。
人気は県外にも広がり、有名百貨店から「民芸品として扱ってほしい」という依頼が寄せられるなど、予想外の展開も生まれています。神奈川県から訪れたファンは、ホイッスル付きの新作を手にし「赤べこに守られている感じがする」と話していました。
■広がる赤べこバリケードの世界
赤べこバリケードの人気はグッズにも広がっていて、サコッシュやカプセルトイなど関連商品も生まれています。
さらに、非売品の巨大な顔出しパネルも制作されました。モチーフは赤べこバリケードで、高さ2メートルのパネルは誰でもその世界に入り込めるフォトスポットになっています。
開発者は「赤べこバリケードを見ると福島県と誰が見ても分かるように、福島県を背負って立つPR隊のような存在になってほしい」と話しています。
暮らしに笑顔を添える“新しい縁起物”として取り入れてみるのも良さそうです。
